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蒼と紅の雷霆
蒼紅:第二十一話 潜入
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来るって言わなかった?」

「EPエネルギーはこまめにチャージをすれば問題ない。装備に関しても飛天内部の皇神の兵士程度の雑魚相手ならどうにでもなる。元々俺は銃以外は使わんしな」

『そりゃあ君達の実力は知ってるよ。あの紫電を倒せる程なんだから…でも蒼き雷霆と紅き雷霆の共通の弱点は皇神も把握してるはずだよ。確か、オーバーヒートだっけ?オーバーヒート中はカゲロウも発動しなくなり、無防備な状態になるんだから』

「………」

「それはそうだけど…はあ、了解。善処するよ」

『善処って…全く君ときたら…』

シャオがGVの返答に溜め息を吐く。

GVとソウが2枚目のシャッターを抜けると、シャオが飛天で気になるところを呟いた。

『けど、よくこんな巨大な飛空艇が浮かんでいられるね。大陸どころか、世界のどこにだってない技術だよ』

「皇神は長年の技術の蓄積と能力者を実験材料(モルモット)にして得た独自の秘匿技術を持っているからな。恐らくこれも能力者の犠牲によって得られた技術だろう。実際に俺とGVもエネルギー関係と兵器開発の実験材料だったからな」

実際にプロジェクト・ガンヴォルトとプロジェクト・ソウと言った計画もあったし、皇神の宝剣持ちの能力者であるストラトスやエリーゼのように実験で廃人にされたり、別人格を植え付けられたりしていた。

『…同じ能力者としてあまりいい気分じゃないねそれ』

「後は眉唾な話だが、重力制御も出来るなんて噂も聞いたこともある。どこまで本当かは分からないがな」

『うーん、重力を操る第七波動なんて聞いたことないし、流石にそれはないと思うけど、皇神は、第七波動の分野では世界でも独走状態…科学の域を超えた技術(オーバーテクノロジー)を持っていても不思議じゃないかも…』

「今は皇神のことよりもシアンを助けよう。こうしている間にも何をされているか…」

「ああ、分かっている」

立ち塞がる皇神兵とロボットを蹴散らしながら先に進んでいく。

「それにしても中々、警備が手厚い…」

『けど、“連中”はその手厚い警備を掻い潜って、飛天をジャックしたことになる。多分、何らかの第七波動を使って…』

「恐らくあの灰色のアーマーの奴だろう。俺達に気配を悟られずに屋敷に侵入したんだからな」

ソウの言葉にシャオも同意する。

『確かにGVとソウに勘付かれることなく屋敷に侵入したあの能力者なら…まあ、もしかしたら飛天をジャックしたのはただの愉快犯の可能性も無くはないんだけどね』

「こんな迷惑な悪戯があるか」

シャオの言葉にソウが表情を歪めるが、GVはエデンの可能性が色濃くなってきたのを感じた。

『2人共、ゲートモノリスだ! あれを破壊すれば、エリアクリアーだね!』

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