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蒼と紅の雷霆
蒼紅:第二十一話 潜入
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、ソウ。聞こえる?平気?』

「シャオ。ああ、問題ないよ」

『ああ、良かった…2人が無事で、いくら無敵の蒼き雷霆と紅き雷霆でも万が一ってことはあるからね』

『あの、GV…ソウさん…』

「その声はオウカ?何故そこに?」

「おいシャオ…あまりミッションに無関係の奴を入れるんじゃない」

『ごめんなさい、GV達のこと、心配で…』

『オウカがどうしても君達の無事を確認したいって言うからさ』

シアンが誘拐され、GVとソウも久しぶりのミッションなのだからオウカの心配も納得がいく。

確かに以前より腕が鈍っている気がするが、訓練自体はしていたので少し戦えば勘は完全に戻るだろう。

「確かに久しぶりのミッションだけど、僕と兄さんは平気だよ。だから心配しないで、オウカ」

『GV…分かりました。帰ってきたら、お夜食作っておきますから。何がいいですか?』

「…では、きつねうどんを頼めるか?」

『ソウさんはきつねうどんですね、GVは…』

「それじゃあ僕も同じで…」

『はははー…3人共、今は作戦行動中なんだけど…』

緊迫した状況でのミッション中とは思えない会話にシャオが苦笑する。

『ご、ごめんなさい。それじゃあ、GV、ソウさん。今から用意しておきますね…だから…シアンさんと一緒に無事に戻ってきて下さい』

「…言われるまでもない…戻ってきたらシアンに1つ菓子を用意してやってくれ…拐われて最悪な気分だろうからな」

「オウカ…大丈夫、シアンは必ず助けるよ」

戦えないただの無能力者である彼女には帰りを待つことしか出来ない。

しかし自分に出来る精一杯をやろうとする姿勢をGVは素晴らしいと感じるし、ソウもオウカが無能力者であることを入れても好感を抱ける人間であった。

「GV、シャッターを蒼き雷霆で開けてくれ」

GVが奥にある制御盤に避雷針を撃ち込み、雷撃を流し込めばシャッターを開ける。

これは戦闘に特化した紅き雷霆には出来ず、蒼き雷霆にしか出来ないことだ。

「うん…(蒼き雷霆のハッキング…これじゃ疑われても仕方ないか…)」

制御盤に避雷針を撃ち込んで雷撃を流し込むとシャッターが開き、GVとソウは先に進む。

『そう言えば2人共、EPエネルギーの残量は大丈夫?2人が紫電との戦いで使っていた装備は壊れていたから僕が用意した物と修理した間に合わせの装備だけど…』

EPエネルギー…正式名称、“ELECTRIC PSYCHO?エネルギー”はGVとソウの第七波動…雷撃の力のエネルギー源だ。

カゲロウが発動したり、雷撃鱗などの第七波動関連の行動に使うと徐々に減っていく。

「オウカも君もみんな心配性だね。EPエネルギーは何時でもすぐにチャージ出
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