蒼紅:第二十一話 潜入
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こか既視感を覚える灰色のアーマーを纏った少年であった。
「どもー、エデン特急便のテセオさんでーす。ふーん、これがパンテーラのお友達のシアンとか言う電子の謡精(オワコンアイドル)…ちょーっと借りていきますよー。テセオさんログアウトーつってーww」
「G…GV…」
「シアン!!」
テセオに捕まったシアンは電子となって消えていき、テセオもまた電子となって消えた。
「あ…」
まるであの時の再現だと言うかのようにシアンは連れ去られてしまった。
「奴はエデンのG7の1人だ…でもあの姿は一体…」
「まるで宝剣による変身現象だな…だが、皇神が情報漏洩をするとは思えんが…」
GV達がシアンのことで慌てる中、時は少し前に戻る。
皇神のとある会議室で歌姫プロジェクトの中止のことで会議が行われていた。
「以上が、歌姫プロジェクト中止によって出たグループ全体の損失ですか」
「社運を賭けた一大プロジェクト その損失も甚大、か…これは、どうしたものか…」
歌姫プロジェクトの中止によって出た損失に嘆く議員だが、もう1人の議員が鼻を鳴らす。
「フン!だから私は言ったのだ!あんな年端もいかない若造にプロジェクトを任せるなどと…!」
「まあまあ、今はそんなことを言っても仕方がないでしょう。それに、紫電君の手腕は見事だったじゃないですか。 恨むなら、あのテロリスト達…」
「ガンヴォルト…ソウ…フェザーか。クソッ!あの忌々しい羽虫共めっ!」
この国の希望である歌姫プロジェクトを中止に追い込み、紫電を打ち倒した2人のテロリストに怒り心頭の議員。
「紫電君は、皇神に所属する第七波動能力者達の多くから慕われていました」
「今回の損失と、彼の逝去でグループ全体が混乱している今、海外に攻め込まれでもしたら…」
「フンッ!最終国防結界"神代(かみしろ)"…アレがあるだろう?羽虫共の時はぬかったが、今の神代は以前よりも何倍も強化されている。あの物理結界バリアーがある限り、海の向こうからの攻撃など…」
海外からの侵攻を恐れる議員に対してもう1人の議員は国防結界があれば問題はないと言い張る。
しかしこの議員は忘れていたのかもしれない。
その国防結界は誰に管理されていたのかを…。
「ぬわっ!!? なっ…何だっ!?」
「このアラート音は…まさかっ!!」
鳴り響く警音に皇神上層部が動揺する中、ある場所では…。
「ふふふ、最終国防結界の解除は紫電亡き今では実に容易かったわ。歌姫プロジェクトはまだ終わってはいないわ。さあ! 私達"エデン"の大いなる愛っ!この国にあまねく広めてあげるわ!!」
国防結界を解除し、再び展開されないように破壊すると飛び出していくのであっ
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