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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第76話 ドッペルゲンガー
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はないかと考えられ、未だに見せられていない。

「……せや、奏は……六課が終わったらどうするつもりなん?」

「ふは、唐突ですねー。まだ……考えてませんよ。忙しいですし、ね」

 気が付けばヌルくなったココアの缶の縁を指でなぞる。
 響は……きっとフェイトさんと行くだろうし、私も震離が居たら一緒にとは考えてたけど、いつか帰ってくるのを待つだけだ。
 いや、居ても一緒には行けないな。流と共に震離は行くだろうから。
 ……そう考えると私ってやばいな。どうしようか?

「……なら、相談なんやけど……その前に一つ報告があってな?」

「? はい、なんでせう?」

「せ、せうって。まぁええわ。実はな、奏ってリインとのユニゾン適性が高いってわかったんよね」

「……へ?」

 何でまた? 首を傾げる。なぜ八神家専用に近い、リインさんと私の相性がいいのか、さっぱり分からない。一応私も古代ベルカ式を使えるとはいえだ。

「そこでや。私もな、特別捜査官に戻るつもりやねんけど……リイン以外の副官が欲しいって考えてるんよ……だから」

「あー、なるほど。いざという時に八神家以外でリインさんとユニゾンして戦える人材として、ですか?」

「う、平べったく言うとそうなるんかな……その、な? 大変な仕事ばっかりになるかもしれへんけど、どうやろ?」

 気恥ずかしそうに頬を掻いて、照れ隠しするはやてさん。持ってたココアを一気に飲み干して、一息ついて……。

「はやてさん。私……朝起きるのがとっ……ても! 苦手なんです。それでも良いなら」

 キョトンとするはやてさんを他所に、右手を差し出す。コレが意味するのは勿論……。

「フフ、決まりや。私かリインが毎朝起こしてあげるで?」

 伸ばされた私の右手を取って、握手を交わす。同時に……。

「そうと決まれば、もうひと頑張りや!」

「えぇ、がんばりましょう!」

 二人して立ち上がってハイタッチ。さ、アースラに戻っていろいろ調べないとなぁ……私以外の私の情報集めたり……あ、やば。なんか胃が痛くなってきた。ストレスかしら?


――sideなのは――


「あの……これ、普通逆じゃないでしょうか?」

「そんな事無いよー。可愛いもん。ねーヴィヴィオ?」

「ねー」

 ヴィヴィオと二人で、目の前の光景を楽しむ。
 何故か気絶してしまったフェイトちゃんを、空いたベットに横にしているんだけど。フェイトちゃんを響が膝枕している状態。
 傍から見れば中の良い女の子同士だけど……中身を知ってる私達からすれば、響が恥ずかしがっているのが凄く可愛く見える。

「もーそんな事出来るんだから、フェイトママとどういう関係になったのか教えてくれたっていい
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