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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第76話 ドッペルゲンガー
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ら来たのならまだ対応出来るけど、後ろからはどうしても焦ってしまう。
なるべく自然な動作で振り返って……。
「うん? いや、ちょっと見に来ただけだよ」
視線を向けると、そこに居たのは……シャーリーさんだ。一目で疲れてますって言うのが分かるなぁ。目元にくまが出来てるし。
「んー? 見に来たって……なんかあったの?」
「あー、震離と……そう、私用に開発してたデバイスあったでしょう? アレをちょっと見てみたいなぁって」
「んー?」
眠そうにまぶたを擦るシャーリーさんを見ながら、冷や汗が流れる。墓穴を掘ったかって。
「んー、別に良いけどー。奏はあのまま2つのデバイスを使うんでしょう? トワイライトとムーンリットを」
「……へ? あ、あぁ、うん。そうだよ。だけど、ホラ震離の方も見ておきたいなぁっていうのが半分あるからさ」
「んー」
……流石にコレは苦しい言い訳かな? あー、やべぇ、せっかく時間あったのにもっと下調べしてからここにくればよかったか……?
「いいよぉ。デバイスルームに置いてあるから。直接手に取ってあげてねー。私はこのまま仮眠室に行くから付き合えないけどー」
「了解、それだけで良いよ。ありがとうねー」
「うん。いいよー。それにしても……やっぱり長い方が奏って感じがして私は好きだなぁって。やっぱりウィッグ?」
背筋が凍る。シャーリーさんの言葉から察するに、今の奏はショートカットになっているという事。だけど、今姿を借りてるのは……。
「う、うん。やっぱり落ち着かないから、さ。じゃあ、デバイスルームに行ってくるよ。ありがと」
「はーい。また色々聞かせてねー」
寝ぼけ眼のシャーリーさんを見送りつつ、デバイスルームへと急ぐ。
ここまで来ていて失念してた。いや、分かってたはずなんだ。
俺
(
・
)
が、自分が忘れていただけで。俺の中でも奏のイメージは髪が長いイメージで、間違いないと考えていたから。
だとすれば……急がないと。早くあの二機を回収して、それから―――
数分後。アースラの探知に……というか、バレました。今いるやつは奏じゃないと。何よりも。
「待ちなさい、そこの……
私
(
・
)
ぃいいい!!」
「白昼堂々、六課の仮隊舎に忍び込むとはええ度胸やん! その手に持ってるデバイスは返してもらうで!」
本人と、はやてさんに追い掛けられてます。
まぁいい。必要なものは得た。後は……どうやって撒くかって話だしなー。
――sideフェイト――
響の髪を束ねてあげて、そして服を用意している間に……逃走を許してしまった私です……。
「あ、あの。フェイト様。アレは主が悪いと言うか、何というか……非礼をお
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