暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第76話 ドッペルゲンガー
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「え、何で?」

「いえあの……色々ありまして――」

 ――――
 
「へー……そんな事があったんだ。今もだけどあまりそれ表に出しちゃ不味いよね?」

「えぇまぁ……条件満たせば何時でも変われるみたいです。まぁ、嬉しい誤算がコレなんですけどね」

 あははと苦笑しているけれど。響の言うコレが分からなくて首を傾げる。そして、気づいた。

「あ、怪我を無視できるということかな?」

「えぇ、こっちだと普通に歩けますしね。嬉しい誤算です……どの程度コレが続くのかわからないですけど」

 うーん。条件を満たせば変わるって言ってたせいなのかな? なのはさんとしては、なんでそうも簡単に受け入れている……と言うか、諦めてるというかが分からない。

「……なんかあったの?」

「……まぁ、はい」

 フフフと遠くを見る響を見て、私もヴィヴィオも苦笑い。
 多分きっと間違いなくフェイトちゃんが何かしたんだろうなー。だっていないし。普段抑えてる分一気にいったんだろうなぁ。フェイトちゃんってばその辺りの加減って下手っぴだし。
 ふと、ヴィヴィオが響の後ろに回ったと思えば……そのまま後ろから抱きつく形に。なんだろうなーと眺めていると。

「……ねぇ、響。フェイトママとどうなったのー?」

 にやりと笑みを浮かべたヴィヴィオと対称的に、サッと顔が青くなる響。私としてもヴィヴィオの意図が読めたので。

「そうだねぇ。フェイトママとこの話をしたらすぐ逃げちゃうから……ねぇ?」

 ぎくりと体が硬直したのが見えた。私はベッドの上だけど……既にこの部屋の出入り口はヴィヴィオが閉めている。
 響も逃げようとしているけれど、後ろから腰に抱きつかれてる関係で動きが取れていない。何よりも、姿が変わっている状態ならば、ヴィヴィオを振り切るのは難しいはずだ。

「……あの、今度じゃ」

「「ダメ」」

 フフフ、色々聞きたいこともあるし、はやてちゃんから見せられた映像もあるし……逃げ場はないんだよ?


――side?――

「あ、()さん。お疲れ様でーす」

「うん、おつかれ〜」

 道行くロングアーチの面々になるべくそれっぽく挨拶を交わしていく。しかし、色々考えて考えて、考え抜いた結果……まさか()の姿を借りる日が来るとは。人生はわからないもんだなぁ。
 それにしても、地上本部の空港にアースラを……六課の仮本部があるのは重畳だな。お陰で侵入が容易かったし。

 何よりも、ゆりかご戦から今日で3日目というのも有り難い。
 コチラの都合も……心を整理するまでかなり要してしまったし。

「あれ奏ー? どうしたの?」

 不意に名前を呼ばれてギクリと反応してしまう。向こうか
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