蒼紅:第十八話 蒼き雷霆(アームドブルー)
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気付いてテーラに見せた。
首にかけられているのはテーラがソウに贈ったペンダントであり、原型も留めていないくらいに破壊されてしまっているが、間違いない。
「ソウは…このペンダントを着けていて…くれたのですか…これがソウの命を…」
胸に満ちる安堵の気持ち…しかし…。
「助けます…絶対に…!!」
このままではソウは助からない。
何としてでもソウを助けるとテーラは誓った。
「アシモフ…!!」
「この第七波動の高まり…やはり惜しいぞGV。その力なら私に代わり、新たな時代のリーダーになれただろうに」
「そんなことに興味はない!!」
「ふむ、やはり育て方を間違えてしまったようだな、仕方あるまい…今のお前は、我々の前に立ちはだかる…敵だ!!迸れ!蒼き雷霆よ!!ファイアッ!!」
カートリッジを切り替え、銃から放たれるのは銃弾ではなく見覚えのある避雷針。
同じ蒼き雷霆の能力者であるGVからすればそれが何を意味するのか理解している。
「くっ…(強い…能力なしでもフェザー最強の戦士と言われていたアシモフが能力を使うとここまで…でも、どうして…)」
紫電との戦いでペンダントのカゲロウの機能に影響が出たのか、避雷針が掠ってしまった。
しかもこちらの避雷針は向こうのカゲロウで透かされる…元々の能力差も相俟ってこちらが不利。
「私が蒼き雷霆の能力者であることがそんなに不思議か?教えてやろうGV。かつて、南米の奥地で世界で最初の第七波動能力者が発見された…その者の第七波動は、電子を自在に操る“蒼き雷霆”…雷撃による高い戦闘能力と電磁場を利用した機動力…そして何より、電子技術が支配する現代社会において…あらゆる電子機器を意のままに操れる雷撃の第七波動は正に究極の能力。当時、旧来の発電方法に限界を迎えていた皇神の連中は…新たなエネルギー資源のキーとしてこの力に目をつけたのだ。皇神はエネルギー研究のため、雷撃能力者を量産する計画を打ち立てた。始まりの能力者から雷撃の能力因子を複製(クローニング)し、他の実験体へ移植するプラン…“プロジェクト・ガンヴォルト” 。だが、雷撃の能力因子に適合する者は極めて少なく、生きた成功例は突然変異の紅き雷霆の能力者であるソウを含めて僅か3名……その成功例が、この私とお前達兄弟というわけだ。余談だが、それともう1つ、蒼き雷霆に関するプロジェクトが存在する…量産した蒼き雷霆の能力者を生体ユニットにすることで強力な戦闘兵器を量産する“プロジェクト・ソウ”…お前の兄が最も関わっていたプロジェクトだ。」
紅き雷霆の出力が強すぎて機械制御は愚か、危険と言う判断をされて廃棄処分を決められたソウは施設の研究員達を殲滅し、GVを連れ出して今に至る。
「………」
「GV…私
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