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蒼と紅の雷霆
蒼紅:第十八話 蒼き雷霆(アームドブルー)
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ンに相応しい」

「何を…言ってるの…?」

突然の言葉にシアンは戸惑うが、アシモフが発する雰囲気に以前テーラが見せた憎しみが重なり、シアンの表情を強張らせる。

「この騒動で皇神は混乱している…今が絶好のチャンスなのだ」

「アシモフ…?」

「GV、ソウ。お前達はフェザーを離れ、私が想像した以上に成長したようだ。フェザーに戻って来い。今ならその少女(シアン)にも居場所はある。シアンの歌と、この衛星拠点…そして、協力者の少女を含めたお前達の力があれば愚かな皇神や、無能力者共を地上から一掃することも可能だろう」

「!?」

「何だと?」

このアシモフの言葉には誰もが驚愕する。

「私はフェザーを設立し、この日が来るのをずっと待ち望んできた…。今こそ、我ら能力者が“自由”の名の元に立ち上がる時が来たのだ。さあ来い。共に自由ある世界を勝ち取ろう」

「………」

その言葉に無能力者への憎しみを持つテーラは同意しそうになった。

全てを明かせばエデンとフェザーの同盟も夢ではないのではと頭の中に考えが巡るが…。

「……GV…お兄さん…テーラちゃん…」

自分達の後ろで怯えているシアンを見て、GVとソウは表情を引き締め、テーラに迷いを生じさせる。

「大丈夫だよ、シアン…心配しないで…アシモフ…あなたには返しきれない恩がある…僕達に居場所を与えて育ててくれた…その恩を忘れるつもりはない…だけど!それが…そんな物が、あなたの野望だと言うのなら、あなたは…あの紫電やアキュラと同じだ!シアンを利用するつもりなら、僕が止める…!」

「そうか、残念だよ…GV…ソウはどうだ?」

「……無能力者がいなくなるのなら個人的に精々するが、お前がシアンとGVを利用するつもりなら俺は貴様と戦う」

「…残念だ、ソウ。以前のお前なら乗ってくれると思ったが、どうやら少し厳しく育て過ぎたようだ。言うことを聞かなかったが、以前の無能力者への憎悪を滾らせ、リベンジを望んでいた頃のお前の方が良かったな…デッドエンドだ」

「お前1人で俺達と戦うつもりか?」

確かにアシモフの実力はフェザー内でトップクラスだが、それは自分とGVも同じだ。

いくら疲弊していても負けるつもりはない。

「確かにこのままでは分が悪い…このままでは…な」

サングラスを外したアシモフ。

次の瞬間にアシモフの全身から雷が迸る。

「「「「!?」」」」

「迸れ、蒼き雷霆…我が敵を貫き滅ぼせ…」

そう呟くのと同時にハンドガンを構えた。

「蒼き雷霆だと…!?」

「雷撃の第七波動がお前達兄弟だけの物だと思っていたのか?答えはNOだ、アスタラビスタ…まずは幻覚の能力者である君からだ」

「っ!!」

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