蒼紅:第十七話 天主
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さ。知っているかい?今、多くの海外企業や団体…果ては某国の政府までがこの国を支える能力者の…“皇神の技術”を狙っている…。」
GVは攻撃をかわしながらどうにか攻撃を当てようとカートリッジをナーガに切り替えて避雷針のチャージショットを撃つが、これも通用しない。
「皇神…いや、この国は色々と敵が多いんだ。フェザーだってその1つ… 国家存続のためにも、今は一刻も早く危険要因を取り除いて…兵力を蓄えなければいけない時なんだ。歌姫プロジェクトなら、そのどちらもが短時間で、同時に賄える。詰まるところ、これは正義の行いなんだよ」
この国は裏社会の闇、燻る不満や差別意識などはあるものの、表向きには普通の社会が営まれ、無能力者と能力者が共存している国である。
それを可能とする技術は能力者の扱いに参っている外国からすれば喉から手が出る程に欲しいのだろう。
「そんな物が…そんな物が正義だというなら…僕は悪(テロリスト)でも構わない…!僕はシアンを救い出す…ただそれだけだ!迸れ!蒼き雷霆よ!!正義すらも貫き崩す雷光一閃の揺るぎない意志となれ!!」
「やれやれ…やっぱり君は根っからの悪者だね。プロジェクトを完遂するまで、ちょっと休んでいてもらうとしよう」
電子障壁を利用した体当たり。
まさか紫電が接近してくるとは思わなかったGVはカゲロウを使わされる。
「避けられるかな?」
連続で放たれる念動力のリングによってカゲロウが過度に発動し、オーバーヒートとなってしまう。
「うわっ!!」
「カゲロウは確かに厄介だけれど完全に無敵と言うわけじゃない。こうやってオーバーヒートさせてしまえば、君は満足に反撃も出来ない。」
即座に追撃のリングを放つ紫電。
「くっ!チャージングアップ!!」
即座にサポートスキルのチャージングアップでオーバーヒートから復帰すると、カゲロウが発動して回避出来た。
「なるほど、流石にオーバーヒートした際の対策はしているようだね。でもそれはその場凌ぎにしかならないよ」
紫電の言う通り、紫電はGVの蒼き雷霆の弱点をしっかりと把握しており、チャージが間に合わない程の攻撃を放っていく。
「これならどうかな?」
念動力による光弾をGVに放つ。
EPエネルギーが限界だったGVはダメージを覚悟したが、鏡が両者の間に展開され、光弾を防いでくれた。
「間に合いましたね」
「情けないぞGV…」
「テーラ、兄さん…」
急いで駆け付けてくれた2人にGVは安堵の息を吐いた。
「おやおや、ガンヴォルトのお兄さんと可愛らしいお嬢さんのおでましだね」
ソウとテーラが加勢に来ても紫電の余裕の表情は変わらない。
「貴様が紫電か…何故GVが一方的にやら
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