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蒼と紅の雷霆
蒼紅:第十六話 復讐
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の皇神以上の技術をどうやって…」

「恐らく彼は神園博士の息子でしょう」

スパイ時代に入手したデータには皇神の重要人物のことも入っており、この中にはアキュラの父親も入っていた。

「神園博士?何者だそいつは?」

「かつて皇帝未来技術研究所に勤務し、霊的遺物が引き起こす現象の法則性を検証してそれを元に第七波動を制御する様々な技術を開発した人物です。 皇神が保有する能力者関連の技術…その基盤を作ったのが彼の父親なのです」

「…そんな奴の息子が何故皇神と敵対している?普通ならば皇神側の人間ではないのか?」

「…俺は…亡き父の遺志を背負い、戦っている…」

テーラの説明にソウが疑問符を浮かべるが、アキュラは少しの沈黙の後に語り始めた。

「……?」

「俺の父は、かつて皇神の研究施設で能力者についての研究をしていた。研究の末、父はある結論に至った。能力者は、いずれ俺達人類を脅かす天敵となる、と…父は皇神の上層部に能力者の危険性について必死に訴えかけたが…皇神の屑共は、能力者を利用して利益を得るために、その訴えを全て握り潰し、父を死に追いやったのだ…。」

疑似第七波動の武装を使い、ソウを狙うが半分近くは見せたことがあるためにかわされてしまう。

「歌姫プロジェクトだと…?能力者の完全支配だと…?…下らん。奴らのような屑が、化け物を律したところで…その先に待つのは、破滅だけだ。だからこそ…能力者(化け物)共は1匹残らず根絶やしにしなければならない…俺達“人間”が生き残るために…」

銃弾と疑似第七波動の武装を展開しながらアキュラは語り終える。

「ほう、そうかそうか…その能力者の大半を無能力者の脅威にしているのは他でもない貴様のような無知な無能力者(屑)共なんだがな?それにしても…殺された父親のためか…ク…ククク…ッ!!」

「……何がおかしい…!?」

突如、嘲笑を浮かべて笑い始めたソウにアキュラは不愉快そうに睨む。

「…これが笑わずにいられると思うか?貴様の父親がどのような塵(ゴミ)だったのかは知らんし、興味もない。死因が皇神の屑共かそれともどこかの能力者に殺されたのかは知らないが、貴様の父親がもし能力者に殺されたなら…能力者に殺されて当然の存在だと思うがな」

「…何だと!?」

「テーラ、奴の父親は能力者の実験もしていたのか?」

怒るアキュラを無視してテーラに尋ねるソウ。

「残されているデータには能力者を被献体とした人体実験に関わっていたようです」

淡々と答えるテーラにソウは嘲笑を深く浮かべる。

「そうか、ならば余計に能力者に殺されて当然だな?分からないのか?貴様の父親は俺達能力者を実験材料にし、その成果で功績を挙げていたんだ。俺達能力者を道具のように扱い
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