蒼紅:第十六話 復讐
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「「………」」
ソウから放たれる凄まじい殺気にGVとテーラは自分に向けられていないのにも関わらずに閉口してしまう。
「皇神の企み… “歌姫プロジェクト”と言ったか…奴らの好きにはさせん…皇神も、電子の謡精もこの手で始末する」
「ほう、そうか。尚更貴様を生かしてはおけなくなったな。今すぐここで無様に死に果てろ」
銃をアキュラに向けるソウだが、GVはそれを制してアキュラに向き直る。
「待ってくれ兄さん!!皇神を打倒するというのなら、手は貸す…だが!シアンには、絶対に手出しさせない!」
「貴様らの手など借りん…能力者(化け物)は1匹残らず根絶やしにするまでだ。貴様らも、この銃弾で神の御許へ送ってやろう」
「化け物ですって…何て傲慢な…」
テーラが忌々しげにアキュラを睨む。
アキュラの姿が自分達、能力者を恐れて迫害してきた無能力者と重なるのだろう。
あちらより質が悪いのはアキュラが並みの能力者よりも力があることだ。
「神だと?相変わらずおめでたい頭だ。GV、先に行け。こんな雑魚は俺1人で充分だ…」
「でも…」
「こんな雑魚に時間を取られて下らんプロジェクトが始まったらどうする?早く行け…俺達のミッションはこいつの始末じゃない…シアンを救うことだろう」
「…分かった、頼んだよ」
GVは先に進むためにダッシュで一気に駆け抜ける。
「させるか…」
「それはこちらの台詞だ」
GVに銃を向けるアキュラだが、ソウのチャージショットが迫ってきたので回避に移らざるを得なくなり、GVを紫電の元に行かせるのを許してしまう。
「何でも自分の思い通りになると思っているのか無能力者(屑)め」
「ふん、良いだろう。まずは貴様らを始末する」
アキュラは対象をGVからソウに素早く切り替えて銃を構えた。
「ソウ…」
「テーラ、手出し無用だ。奴は俺が始末する」
「…分かりました…あのような無能力者に負けないで下さいね…?」
「…当然だ。さっさと始末してGVを追う…離れていろテーラ。流石に流れ弾が当たってはまずいからな」
あの弾が万が一、テーラに当たっては危険だと判断したソウはテーラを下がらせるとアキュラと相対し、互いに殺気を放ちながら銃を構えた。
「滅べ!!」
開幕から放たれたのはベオウルフの銃弾である。
ソウはジャンプと雷撃鱗のホバリングを利用して銃弾をかわす。
恐らく前回の戦いから一部の装備も強化されているのではないかと思ったが、予想は的中した。
ソウの雷撃鱗によっていくらか削れはしたが、アキュラの放った銃弾が雷撃鱗を貫通したのだ。
「ふん、最低限の学習能力はあるか…それにしても擬似的な第七波動を扱う技術…こ
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