暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第75話 あれから3日
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とらしくニヤニヤとしてみせる。けど、本音はこっちや。フェイトちゃんの微妙やけど、それでも明確な態度の代わり方。特に響に思いを寄せてた2人はそれを察したみたいやしね。

 せっかく目が覚めて、なんでか分からへんけど、姿が変わったと言えど……それでも好きな人同士で一緒に居たいのはあるやろうし。

「……ちゃんと落ち着いたら色々聞かせてもらうんや、先払いのちょっとしたお休みみたいなものやし。そこから響達の家も近いんやろ? スカリエッティの面会は夜にねじ込んどくから、少し休んどきや」

『で、でも……』

 よっしゃフェイトちゃんが揺らいだ。もう一声や。ちょっと操作して、フェイトちゃんだけに聞こえるようにして、と。

「……今なら独り占めできるんやで? 美味しいと思わへん?」

『!』

 カッと見開いたのを確認してから……机に両肘ついて、両手を口の前で組む。

 ……勝ったな。 

 思わずにやりと笑みを浮かべてまう。
 あーでもあれやな。誰かもう一人いたらなー。私がなー、あぁって返せたんやけどなー。

 あ、そや。

「響ー、フェイトちゃんが持ってる大きめの鞄あるやろ? それ、私からのプレゼントや」

『……なぜ?』

 カクンと首を傾げとるなぁ。まぁ、突然言われても分からへんよね。

「響も花霞……はなと行動を共にすること多いやろうし。何より生まれたばかりの子、その子のための移動用休憩スペースやね。私のお下がりで申し訳ないんやけど」

『……うお、すげ。良かったなはな。ちょっとした部屋じゃん』

『はい! はやて様とリイン先輩からの贈り物なんです!』

 画面の向こうではしゃぐように宙を舞ってるのを見て、私も嬉しくなる。私からしたら二人目の融合騎を連れた主やし、リインからすれば自分以外の融合騎の友人……というか、先輩後輩の立場が出来上がった。コレは見てて微笑ましい。

 花霞の開発って結構手間取ったもんなぁ。戦闘と言う点ではリインより上やけど、そのかわり日常動作、その機能が無かったからリインのデータを流用して、ようやっと起動出来るという時に花霞の機能と人格を移したら……今度はアウトフレームを調整できないし、何より魔力があるのに飛べないという問題も発生したしなぁ。
 しかもそれまでの花霞の人格にリインの性格を足して2で割った様な子になってもうたし……。それが悪いということは無い。
 ただ、それは花霞の主である、響が一番違和感を感じるんじゃないかと心配してたけど……。

 あの様子やと問題なさそうやね。そもそもフェイトちゃんからのユニゾンした時の様子や、実際に触れ合ってる様子から問題ないとは思っとたけど改めて見て一安心。

「ま、そういうことや。アホなスケジュールで三日目やし……
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