暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第75話 あれから3日
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――side響――
ゆりかごが爆発……と言うより内部から消滅したと同時に意識を落とした。正確には爆発の光を見た時、俺の中から何かがごっそり抜け落ちた、そんな気がしたんだ。
次に目を覚ました時、知らない天井が見えて。ベッドで横になっていた。そのまま体を起こすと左右のベッドには煌と優夜がそれぞれアホ面晒して眠ってた。枕元には暁鐘と晩鐘が置かれてたけど、はなの姿は見えなかった。
両足が動かないなーと思ってよくよく見れば両足にはギプスが着けられているし。前が開くタイプの病院服の隙間からは、胴体……主に胸のあたりは包帯でぐるぐる巻きだし、なんだかなーと。言うほど傷は深くないと思うんだけどなーと。
不意にガチャンと何かが落ちた音が聞こえて、そちらの方に視線を向けると。
見知った紫の長い髪の女の子が……。
拳を向けて飛んできました。
「危ね!? 何すんだよギンガ!?」
「……ッ! ッ!」
ベットに乗り上げ、マウントポジションからの飛んでくる両腕を捌いて捌いて、何とか手を取って……。
「落ち着けって。どうしたよ?」
「……ぐすっ、うぅ」
子供をあやすように、ボロボロと泣くギンガに声を掛ける。落ち着くまで少々時間があって、何か怒らせるようなことをしたかと考える。
で。最後にギンガに別れた時のことを思い出して……それだと気づいて。
「ずっと……ずっと、私のせいで死なせたんじゃないかって。あの時しがみついてでも一緒に戦えばって……!」
……そうだよな。まだ、何も言えてなかったもんな。
「……ゴメンな。ギンガ」
ギンガの気持ちを聞いて、謝る以外の言葉が出てこなかった。
今日が何日か知らんけど。俺が連れてかれてから数日経過してるはずだし。
「……ぅ゛」
ドスッとギンガの頭が俺の胸に刺さる。両手を離して、抱えるように頭を抱いて。
「……ゴメンな。ずっとそんな気持ちを抱えたままにして」
グスグスと涙を流すギンガを見ながら、今更ながらあの時のミスを思い返す。だけど、あの局面何が悪いって俺が算段が甘かったことなんだよなぁ。
どうせ躱される、防がれるなら、本気で斬り払って距離とって離脱……の予定が、チンクを盾にするなんて想定外にも程がある。
結果、無理に止めて一気にひっくり返って敗北してしまって、連れて行かれたし。
まぁ、そのお陰でゆりかご戦に参加出来たわけでもあるから結果オーライなのかね。
あーでも駄目だ。それは結果論だし宜しくないわ。
しばらくギンガが泣き止むまでその体勢を維持してると。
遠くから看護師さんの怒鳴り声が聞こえた。それは一度ならず二度、三度と続き、徐々に大きくなってきた。看護師さんが怒
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