第五章
[8]前話
少年は軍に入隊した、そして軍で抜群の強さを持つ野生児として特殊部隊で活躍した。マリーメイアは自身はデオリンダのサポートを受けて多くのモンスターを倒し引き入れ依頼を大成功に導いただけでなく軍に優れた人材を引き入れることにも成功した。
依頼が完全に終わるとギルドから謝礼の言葉と多くの報酬も受け取った、モンスターを倒して得た収入はそのまま自分のものとなるのでこちらの実入りもあった。また引き入れたモンスター達は全て軍隊に入れられた。
古都が全て終わってからマリーメイアはデオリンダと共にオタワを出た、そこで彼女の手にあるものが宿った。それは何かというと。マリーメイアは自分の心に語り掛けてくる声の説明をそのままデオリンダに話した。
「狼の毛皮や」
「狼のですか」
「カナデでもネイティブはおるからな」
所謂インディアンがというのだ。
「その人等が狩りの時に使うもんで」
「被って狼に変装するのですね」
「そうしてバイソンとかに近寄るものであたしのこれは」
自分の神具としてのそれはとだ、マリーメイアは話した。
「身に着けると優れた防具になってモンスターや獣の心がわかって詳しい会話も出来る」
「そうしたものですか」
「ええもんが手に入ったわ」
こうも言うのだった。
「ほんまに」
「それは何よりですね」
「そして神託適えてあたし自身も全体的に一回り強くなった」
このことも心の中に語り掛けてくる言葉が教えてくれた。
「ほんまによかったわ、ほなこの世界を救う為に」
「今は」
「次の場所に行こうな」
こうも言うのだった。
「これから」
「そうしますか」
「神託を適えた、けど」
「それは通過点で」
「ほんまにあたし達の目的はこの世界を救うことやから」
だからだというのだ。
「その為にな」
「今はですね」
「次の場所に行こうな」
こう話してだった、そのうえで。
マリーメイアはデオリンダと共に街を出た、そうして次の場所に向かうのだった。自分が今言った通りに。
森の野生児 完
2019・9・18
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