五反田家
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「どうでしょう?これでサインをお願い出来ませんか?弾君は、我々夫婦が責任を持って育て上げますので」
「少し考えさせて下さい。お父さん、ちょっと」
そう言って2人は奥に引っ込む。
どうやら2人は1000万と言う大金に目が眩んだ様だ。
すると響子さんは、少し悲しい表情を見せて呟く。
「本当に愛情があれば、大金を目の当たりにしても拒否するのですが…………」
「それだけ、弾君に愛情を向けていない証拠です。悲しい事ですが……」
そう話していたら、2人は奥から再び現れた。
「解りました。此方の書類にサイン致します。弾の事宜しくお願い致します」
五反田蓮は、そう言って速やかにサインと捺印を押す。
母親として、彼女は失格だと改めてしらされた。
書類のサインと捺印を確認する響子さん。
「問題は在りません。これで、弾君は七草家の養子と言う形になりました」
「ありがとうございました、藤林先生。では、我々は此にて失礼します。あっ、後1つだけ………」
「な、何でしょう?」
私は濃密の殺気を二人に放ち忠告する。
「今後一切、弾に近付かないで下さい。これは弾の為であり、貴女達の為でもある。もしも忠告を無視するのなら…………貴女達を消す!」
その言葉を残して私達は、五反田家を後にした。
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