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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第74話 また逢おう
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「……2重で見せ札だったというわけ、か。ヴィヴィちゃんが本命だとしても、万が一に備えてコレをするとは……最悪」

 髪を掻き上げながら、深くため息を吐く。艦隊戦については全く知識がないから何とも言えないなぁ。

「で、次元船の人らはどうしてるの?」

『勿論今言った案を、クロノ提督も即座に考えて今実践しようとしとるよ。ただ、それ以外にも何かって言うのがあってね』

 声のトーンからはやてさんもこれ以上は無いと言っている。

 でも凄いなぁって。はやてさんも響も時雨も、即座にそれを思いつくなんて。

「で、響はどこに居るの? 震離と流は回収できたの?」

『あ、俺は今フェイト……さんと、ゆりかご周辺で待機。直にアルトさんのヘリに乗る予定。あの二人は……わからん。ゆりかごの中で震離と会ったけど、それ以上は分からない』

 ……前半部分の所に違和感が合ったけど。後半はどこか気落ちしてる様子だった。

「……そう。多分、アルトの方に奏も回収された筈だから。こってり絞られろ。あと帰ってきたら覚えときなよ?」

『……やだなぁ』

 思わず皆で笑ってしまう。先程までの真面目な雰囲気から一変して、完全に涙目と言った様子の声だったから。

「まぁ、また後で」

『……あぁ、じゃあまた』

『皆もホンマにありがとうな』

 そう言って二人と通信が途切れる。不意に時雨がヘリの天井を見上げて。

「……こりゃ切れたねー」

「うん? 切れたって何が?」

 何のことだろうと思って質問をすると。悲しそうに目を伏せたと思ったら、ニコリと笑みを浮かべて。

「終わったら解るよ」

 何とも言えない様子で笑う時雨を、ただただ見つめるしかできなかった。


――side響――

『フェイト執務官! こちらヴェロッサ』

「アコース査察官! どうしましたか?」

 時雨との通信を終えた直後に、今度は直接通信が飛んできて、声こそ出さなかったけど驚いた。だって、ホッと一息つく瞬間だったし……。

『こちらに、ゆりかごの上で戦っていた聖王がスカリエッティのアジトに転送されたのだけど、何かわからないか、と』

「え?!」「は?!」

 え、待って待って。さっきまで流と……いや、ヴァレンさんと戦ってた人だろ? 何でそこに?

『あと、メッセージが2つ。どれも同じ内容なのだけど。名前は0(ヌル)ではなく、0(レイ)だと。そして、無人世界の座標が添付されているんだが、コレについては?』

「……いえ、心当たりは無いですが。意識はないんですよね?」

 フェイトの影に隠れながら様子を伺う。そう言えばこの人ってば流(女装)が好きだって言ってたっけなぁ……。
 不意にアコース査
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