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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第74話 また逢おう
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だったけど……くっそ、フェイトにU型に縛られて動けんかったしよ。
『テスタロッサ』
「シグナム! ……え、その姿は?」
不意にシグナムさんからの通信が入ると、いつもの姿とは異なっていた、髪が薄桃色に変わり、瞳は薄い紫だ。
『頼もしい救援が付いてくれてな。現在ポイントで迎撃している。それよりも緋凰はいるか?』
「え、あ、はい。なんでしょう?」
名前を出されてちょっと焦る。モニターをこちらに回してくれたおかげで、あまり動かなくて済んだんだけどね。
『テスタロッサであのレベルだ。お前が使えばもっといいんだろう。楽しみだ』
ニヤリ、と笑みを浮かべるシグナムさんから視線を逸らす。シグナムさんが言ってる言葉の意味が判るからこそ、ちょっと嫌になるというか、何というか……だけどまぁ、要約すればただの一言だ。
無事で何よりって。
『まぁいい。後は風鈴と叶望だけか? 映像をこちらでも確認しているがもう間もなく来るだろうよ。ちゃんと迎えられるのか?』
「えぇ、勿論そのつもりです。大体、行くにしろ何にしろ……まだ何も話せてない。おかえりも言ってませんから」
自然と拳に力が入る。あの馬鹿さっさとどっかに行きやがって……うん?
「映像?」
『あぁ、最初の時とは違って、風鈴と……シュタインと言う者。そして、相対し戦った者と、叶望も居たぞ』
視線の端で、フェイトが何かを調べたと同時に、先程まで外で流れていたという映像を入手していた。ふとシャーリーさんが見えたということは……うん? そう言えば、六課ってどうなったか聞いてないんだよなぁ。大体何でアルトさんがヘリ乗って操縦してんのって話だし。
あー、やべぇ。皆がどうなってるのか気になってきた。やべぇ、腹痛い。
『……まぁいい。後ほど積もる話もあるだろう。お前とテスタロッサの死闘も聞きたいしな』
「……まぁぼちぼちと」
『無事に帰ってこい。では、な』
ブツン、と映像が途切れる。視界の端でフェイトが何とも言えないような表情を浮かべてるのが見えて。
「……帰って落ち着いたら模擬戦かなー」
「……怖ぇ」
ガクンと首が落ちる。
「主、主。そのシグナム様なんですけど……」
「おう、どうした?」
頭の上に乗っている花霞に目を上げて答える。つっても見ないんだけどね。
「以前リインさんが出会ったっていう、融合騎さんの感じがしました。多分ですけど」
「あー……だから、姿が変わってたのか。リインさんははやてさんと一緒に居るのに、なんだろうっては思ってたけど」
「色々出力とか、炎が強化されてた感じがするから、その状態で戦うのは楽しみ」
小さくガッツポーズを取るフェイト。
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