暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第74話 また逢おう
[16/17]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
そ―――』

 ノイズが激しくなりその後の流の言葉が聞こえなかった。だけど、その一瞬凄く寂しそうな顔をしたのが見えて……。

『まぁ、その為―私です。だか―、しっ―りと流と一緒に破―……は出来な――も、時間稼ぎ位はす―んで』

 今度は震離が声得てくれるけど、声は途切れ途切れだ。だけど、映像の方はもう完全に見えない。それにともなって艦隊戦も激しさを増すばかり。さっきまで一緒に聞いていたはずのクロノとの通信がいつの間にか途切れている。

「……大丈夫なんだな?」

 震える声で響が問いかける。気が付けば大粒の雫が頬を伝っているのが判る。奏も同じだ。声を殺して俯いて雫を落としている。

『『勿論』』

 ハッキリと声が聞こえた。迷いも戸惑いもないただ一言が。

「……二人共。私が言った事。スターズ一同からのお願い覚えてるね?」

『えぇ、い―か』

『帰っ―きた―響を弄―たいです―』

 なのはの言葉に2人が答える。ノイズまみれでも、顔が見えなくても2人が笑っているのが分かる。

「ながれ……帰ってきたら。ヴァレン様とキュオン様と、聖王オリヴィエの関係を教えて、絶対に」

『短かっ―けど色々聞け――ら教える―、ね?』

『……うん』

 なのはに抱かれたままのヴィヴィオが泣いている。2人には離脱する手段があるというのは判る。だが、それでも……。

 どことなく後生の別れのように感じるのは何でだろうって。

『……――――――、――――――!』

 もう声が聞き取れない。震離が何かを言ったように聞こえるけど、それでも……。

「……いってらっしゃい。気をつけて帰ってくるんやで? コレはスターズだけやない。ライトニングも、ロングアーチも、機動六課皆のお願いや。ちゃんと帰って、ただいまって言うんよ?」

 はやてが言う。もう、何を言っても2人はあそこから離れないだろう。ならばと、はやては覚悟を決めたんだろう。本当はここに居る誰もが2人を送り出したくない。プランが有ると言っても成功するとは限らないのだから。
 だからこそ……。

『『いってきます』』

 その言葉を最後に通信モニターが途切れた。

 ――――――

 この12分後に、ゆりかごが内部から爆発を起こし、内部からの爆発……いや、まるでアルカンシェルを放ったかのような爆発はゆりかごの船体を飲み込み消滅したと報告が上がった。その後、流と震離の両名がMIAと認定された。
 
 その数日後にはヴァレン・A・L・シュタイン。キュオン・ドナーシャッテンの出現とその様子から聖王教会の保持する記述に誤りがあるのではないかと、再度の調査が開始。
 
 そして、管理局としては表沙汰にはなっていないものの流の古巣である「特殊鎮
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ