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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第74話 また逢おう
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みしげに微笑みながら首を横に振る。

『嘘。今の陣を用いて10分程度だよ。コレでも希望的観測での事。アルカンシェルの発射プログラムの再構成はきっちりしないと、自分達も空間歪曲に巻き込まれる恐れもあるし、何より発射する前に懐で発動する恐れもあるんだよ?
 だからこそアルカンシェルは外付けの武装で、条件を満たさなきゃ撃てない代物。とても衛星軌道ポイントに着くまでには間に合わない。仮に間に合ったとしても決戦の最中で撃てるのが私の予想だ』

 淡々と事実を伝える震離の言葉に、目の前が歪むような錯覚に囚われた。


――sideフェイト――

 奏も何かを言おうとしているのに言葉にならないのか落ち着かないようだ。響の背中を掴んだその手は震えている。特に……私の手を掴む響の手が凄く冷たくて、震えてるのが判る。表情にこそ出してないけれど……凄く焦っているというのが伝わってくる。
 響の言うことは理想論。裏付けもないことだ。対して震離は事実だけを伝えている。

「それでもや。2人が中に残ってるから、クロノ提督達が本気で砲撃が出来ないと考えられへんか?」

 はやてが助け舟を出した。表情は明るくないけれどコレならば。

『二人の人間とミッドの住人、そして、艦隊を指揮する方々。比べるまでも無い。違いますか?』

 間髪入れずに流がそれを否定する。同時にクロノ達の船とゆりかごの攻防が始まり、ゆりかごから通信してる2人の映像にノイズが混じるようになって。

「なら、命令や! 叶望震離一等空士。風鈴流空曹。両名とも直ぐに帰還しなさい。コレは部隊長命令です!」

 もはや時間は無いと判断したはやてが、権限を使って2人に命令を出す。それは悲鳴のようにも聞こえた。このままでは本当にゆりかご事本当に……。
 ―――でも。

『『聞けま―ん』』

 ノイズが混じりながらも、静かに、そしてハッキリとそれを拒否した。そして―――

『別にこ―に残って死ぬわけじゃな―ですよ。……ちゃ―とプランが合っ――事です』

 流が優しく笑みを浮かべながら言う。

『そうです―。上手く行け――りかごを内部から破壊――ますし……ちゃんと離脱用のプランも考えてます。
 思い出――下さい。私やキュオ――ん、ヴァレンさ――此方に来た時の事を』

「! 空間を割ってやって来たあの方法か? けどそんなん……確実にできる保証なんて、何処にもあらへん!」

 え!? 空間を割る? そんな方法で……3人が現れた時、魔力はなんとなく感じてたけど、どうやって現れたのか分からなかったけど……まさかそんな方法で。

『―から平気で―。ただ、問題―一つあるとす―ば……私はヴァレンさ―程―精度を持っ―るわけではありま――から……変な所と繋がってし―えば、それこ
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