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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第74話 また逢おう
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だろうが!」

「馬鹿お前、両足だってやばいんだ。落ち着けって!」

「だけど―――」

 ヴィータさんが叫ぶ。そして、不意に金色の光が奔ったと思えば。

「駄目、行くなら私が行くから。花霞、バルディッシュ。行けるね?」

「だけど!」

「響!!」

 フェイトの一喝で思わずそれ以上の言葉を言うことが出来なかった。

「その足で、その体で……今無理をすれば本当に死んじゃう。私なら、響が護ってくれたら……大丈夫だから」

 凛として、ハッキリと伝えるフェイトを見て。自然と両腕に力が入る。情けない……ゆりかごに残ったアイツに助けられているのに、あの時アイツを見失わなければ。

「だから、私が行けばきっと―――」

『……お、ビンゴ。繋がったぁ』

 不意に聞き慣れて、この場の雰囲気に合わない声が響いた。

 皆が視線をそっちに向ける。

『よく出来ましたね……本当に出来るとは思ってなかったです』

『フフン、コレでも昔は神童なんて呼ばれてましたから。実は古代ベルカ語もある程度解析出来るんだよねー』

 見知った声と、見知った雰囲気を感じる。ゆりかごの中で会ったあの人とは異なる優しそうな声な……。

「震離? 流?」

『やっほ』

『……お久しぶりです』

 久しぶりだと思える2人から通信を受けた。

 片方はまるで遊ぶ約束をしていたように気軽に、片方は気恥ずかしそうにはにかんで。
 ゆりかごの戦いを見て、ヴァレンさんとやらに何かがあったのは察してたけど、今の様子は流だというのが判る。

「無事でよかった」

 心から良かったと、色々言いたいことはあるけれどそれでも……ちゃんと無事で2人共いたのが分かって良かった……じゃない!

「震離、流。次元船6艇がゆりかごと戦闘を開始する。だから―――」

『ゆりかごの迎撃の度合、上昇速度を考えると時間を稼げても10分程度。ただしゆりかごは衛星軌道のポイントに近づく度にその性能が上がっていく。
 悪いけど、アルカンシェルが間に合う前に正面からの殴り合いになってしまうし。ポイントに着いたと同時クラナガン目掛けて二度目の主砲が放たれてしまう』

 こちらの言葉を遮って震離が言う。はやてさんが、そうだったと言わんばかりに舌打ちを。震離と流から見えない所で奏が俺の背中を強く掴んでる。
 だが。

「あぁ、それなら大丈夫だ。そのための艦隊の陣形も出来てる。だから、二人共安心して脱出してきな。
 ―――大丈夫だから」

 右隣のフェイトの手を強く握る。気を抜いてしまうと一気に心配していると、現状だと厳しいとバレてしまいそうだから。
 不意にフェイトの方からも手を強く握られるのが分かった。

 でも……震離はさ
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