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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第74話 また逢おう
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線をずらすと、なのはさんとヴィヴィオ、そしてはやてさんがフェイトに詰め寄ってるし。ヴィータさんは不思議そうに観戦していて、リインさんはそんなヴィータさんの肩に座ってニコニコ笑ってるのがちょっと可笑しいなって。

「で、どっちから告ったの?」

 自然な動作で、俺に顔を寄せて小声で聞いてくる。

 正直な所……うん、何でバレたしっていうのが一つ。だとしたら、あそこで詰め寄られてるのは……そういう事かって。

「……え、解るの?」

「だって先輩の響に対する視線が変わってるもん。解るよ」

 フフンと胸を張ってる。かと思えば、直ぐに寂しそうに笑って。

「ちゃんと向き合うんだよ?」

 スッと拳を顔の所まで持ち上げて。

「……あぁ。ありがとう、奏」

 コツン、とぶつける。

「主! ゆりかごが迎撃行動を始めました!」

「……まじかよ」

 肩に乗っていたはながヘリの天井を……いや、その先にいるゆりかごを見ながら伝えてくれた。その瞬間、フェイトに詰め寄ってたはやてさんも動いて。

「クロノくん! そっちは大丈夫なんか?」

『……大丈夫、と言いたいが。いかんせん迎撃が激しいなコレは』

 直ぐに艦隊からの映像がまわされる。そこに映るのはゆりかごを中心に前後左右に船が近づこうとするのをゆりかごが迎撃している様子が映し出された。
 勿論次元船もそれぞれもただ近づくだけじゃなく、砲撃を放っているものの。それでもゆりかごの防御フィールドは固い。

『追加の次元船もこちらに向っているが、それでも厳しいだろう。最悪な場合……衛星軌道のポイントで相手をしなければならない』

 苦々しくクロノさんが呟く。それもそうだろう。嘗ての最悪と呼ばれた船を相手にしていて、きっと聖王教会の信者の人たちだって乗ってるだろうし、士気にも影響が出てるはずだ。
 大体さ、駆動炉潰れて、主砲も放った後だって言うのに、何であの船動いてて、何で次元船6艇と渡り合ってんのさ。あの船全部新型なのに。

『……何!? はやて、中に人が残っていると言う情報が来たのだが本当か?!』

「え!?」

 ヘリの中に居た人全員が叫ぶ。このタイミングで2人残っているということは……。

「花霞!」

「え、あ、はい!」

 花霞を連れてヘリのハッチから飛び降りる―――筈だった。

「離せ奏!」

「駄目だよ、限界高度に余裕があるって言っても、それはゆりかごの防御フィールド込の話だよ!? 今から追いかけても響が死んじゃう!」

 奏が腕にしがみ付いて、離れない。無理に離せないことはない、だけど……。
 
「この程度で死ぬかよ! 近づいて呼びかける事くらい出来る! なんかあったから、あいつら脱出出来てないん
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