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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第74話 また逢おう
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動きも確認する。そして、確信した。ゆりかごの軌道を計算したのだろう。上手い具合に4艇で円陣を組んで、真ん中には2艇縦に並んでる。

 おそらくゆりかごの到達する地点までの時間を稼ぐ為の行動。

 だが―――

『敵船接近。コレより迎撃行動に移ります』

 自然と舌打ちが漏れる。直ぐにコンソールを使ってその行動を辞めるように操作をするけれど。

「……やはり、全権限があるのは聖王陛下だけで。私では無理、か」

 全てが弾かれた。ものの見事に攻撃という手段だけは緩めないと……嫌な兵器だねコレは。だが、コレは丁度いいのかな。下手な被害は出ないだろうし。

 ……あぁ。言いたくないなぁ、そして流の方も聞きたくないなぁ。

 でも言わなきゃなぁ、聞かなきゃなぁ……。

「「あの!」」

 隣を跳ぶ流に伝えようと声を掛けた瞬間被ってしまい、お互いを見つめてしまう。きっと私も驚いて変な顔なんだろうな、流でさえも普段は見せないようなキョトンとした顔だし。

 そして、数秒見つめたと思いきや。お互いに可笑しくなって笑ってしまう。
 あーあ、やっぱりいいなぁって。

「さて震離さん。どちらからいいます?」

「多分の違いはあれど、同じことでしょう? じゃあ同時に言おっか?」

「えぇ」

 一瞬寂しそうに目を伏せたのが見えた。だけど直ぐに視線を上げて。

「「――――――」」

 私達は同じ事を伝えあった。だけど、それは分かってたことで不思議な気分になった。

 さぁ、後はやることは一つだ。外にいる人達に伝えなきゃ。
 
 その前にあの場所を目指して行かなきゃ。


――side響――

「……マジカヨ」

 回収されたヘリの中で跪く。と言うかかなり悲しい……。

「……あの響? そうされると私的には文句いいたいのに言えないんだけど?」

 俺の様子が哀れに見えたのか、怒ってたはずの奏がワタワタと慌ててる様子が伝わってくる。
 正直な所、割とショックだった。奏と久しぶりにあったなぁと思ったらショートカットになってるんですもん。フェイトと違った髪色で昔から見てた色でもあるから凄く好きな色だったし。

「アイツ、コロス」

「片言でやめなって。あと優夜が倒したはずだからもういいよ」

 そうか、色々突っ込みたいことあるけど。なんで昔のデバイス持ってるのとか聞きたいことあるけども……。
 ガタガタと震える足を踏ん張って、何とか立ち上がって。

「いや、すまん」

「……はぁ、怒る気もなくなったよ。その様子だと分かってるみたいだし。私はいいよ。後でギンガに殴られてしまえ」

「……絶対痛いよなぁ」

 はぁ、とため息混じりに話す奏に対して苦笑い。不意に視
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