暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第74話 また逢おう
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ってしまった。

 嫌だと叫びたい、だけどそれは出来ない。それを言えば辛くなるだけだから……。

 震えそうになるのを堪えて、なるべく普通に伝える。

「……凄く悪い報告と、最悪な報告。2つあるんだけど、どうする?」

「なら凄く悪い報告で。私の伝えることも最悪な方なので」

 そう言いながら、振り返った流はどこか優しそうに微笑んでいた。だけど、直ぐにキョトンとした表情になって。

「あれ、未だに元に戻らないんですね? 髪の長い震離さんもまた珍しいんですけどね」

「んー、流石にアレだから。いい加減戻すかー」

 本来の姿をイメージして瞳を閉じる。乾いた音が何度か鳴った後で瞳を開けると。

「……何というか凄いですね。震離さんを血霧が包んだと思ったら元に戻るなんて」

「あー、そう見えるんだね……ってか、それでも右腕は戻らないのか」

 いつもの背丈に戻ったはいいけど、それでもやはり右腕は戻ってきてない。キュオンさん曰く何処かで保管されてる関係で戻ってこないとのことだけど。人の腕をどこに持っていったのやら。

 あぁ、もっとこうやって他愛のない会話を続けたいけど……。

「さ、本題へ。さっきメインいじってる最中にさ。嫌なものを見つけて、響の頼みを受けて強制操作を解除してたんだけど……何が合ったと思う?」

「……主砲はキュオンさんが防いでおりましたが。一つ気になるのが、なぜゆりかごは聖王陛下が居なくなったにも関わらず動き続けているのか。もしかしてそれでしょうか?」

「残念。でもそれもあながち間違いではないけどね」

 ふと、遠くの空に次元船が6艇ワープしてきたのが見えた。

「話ながら中へ移動しようか」

「えぇ」

 二人で跳び跳ねながら王室を通って通路へ出る。その道中に。

「スカリエッティがわざわざ地上本部を墜として、六課も墜とした時にね。実はもう一つ狙いがあったの。
 その2つの被害の影で、アイツは万が一にでも自分達が負けたときの保険を掛けていた。二人の聖王が倒れても、自分達が負けても、この世界に爪を立てようって決めてたんだろうね。

 今、飛んできた次元船では……いや。本局のシステムではアルカンシェルは撃てない」

 ここから操作したのか、もしくはここでそのプログラムを作ったのか分からないけど……ご丁寧にその作成データの一部を残してた。嘘か誠か分からない。
 だけど、アイツも科学者だ。実験に失敗は付き物。だけらその対策を事前に用意してたとなると大いに有り得る。
 
 もっと言えば、管理局から2人も離脱させてる以上。それはこちらが思ってる以上に容易いんじゃないか、と。

 手元のコンソールを操作して、ゆりかご周辺の映像を出す。更には上空、宙の次元船の
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