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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第74話 また逢おう
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――sideなのは――
―――空が割れた。
そう表現することしか出来なかった。私達がゆりかごを脱出して、私とヴィヴィオ、ヴィータちゃんはアルトのヘリへ。ディエチや、4番の子は航空部隊に保護され、そのまま連れて行かれたけど、保護部隊へと引き渡されるみたいだから少し安心した。
そんな中、ゆりかごの外まで、聖王……ううん、ヌルと流の体を借りたヴァレンが戦った。
たった3分の攻防戦。目にも留まらぬ高速での攻撃の応酬。映像越し故に最初と最後のやり取りしか見えなかった。
最後の一撃を放った直後、衝撃が、空を、雲を裂いて少し遅れて音が聞こえた。まるで遠くで何かが衝突したような重い音が。
そして、二人の間にレリックが現れたと思えば、直後に爆発。モニターもそこで暗転したままだ。
「……なぁなのは。あたしは分かんねーんだけどよ。流はヴァレンって奴で良いのか?」
映像をじっと見ていたヴィータちゃんが不意に質問を飛ばす。
「……ううん、違うと思う。そもそもの戦い方が全然違うし、何より……」
「流とヴァレン様は体は同じ……でも、中身は全然違うの。ただ、なんて説明していいか分からない」
ゆりかごから脱出する時にヴィヴィオが言っていた。ヴァレンの中に流も居ると。それこそ、一時的に体を借りてるというか、間借りをしている関係かもしれないと。
「……あいつら、帰ってくるよな?」
ヴィータちゃんが心配そうに呟く。この場合のあいつらっていうのは……。
「きっと大丈夫。二人共ちゃんと帰ってくるようにって言ってあるから」
最後に別れた日の事を思い出す。そう言えばあの時フェイトちゃんと響は居なかったんだよね。
二人が帰ってきたら、ちゃんとおかえりって伝えて、居なかったときのことや、フェイトちゃんが響を落としたかもしれないってことを教えたり色々したいんだ。
『なのはさん! クロノ提督より連絡が入りました!』
「うん、お願い!」
アルトからの連絡を受けて、私の前にモニターが現れると共にクロノくんの姿が現れる。
そして、伝えられたことを聞いて―――
「そんなぁ!?」
「う、嘘だろ!?」
私とヴィータちゃんの叫びが響く。クロノくんの言うことを聞いて目の前が白くなる。
だって、それが本当ならば……あの人が散っていった意味がなくなってしまう。
「なのはママ……」
心配そうにヴィヴィオが私の服を掴んでる。
大丈夫って言ってあげたいのに、それが出来ない……だけど、現状を考えると、どうしようも出来ない。
そして、不意にゆりかごの方の映像が回復して、そこに映ってるのは―――
――side震離――
遠くでヴァレンさん
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