無印編:トークルームY
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ラクターだろうか?
しかし、手にはおでんの串が握られている…謎だ。
「どんベアくんはね…元はどこかの地方のご当地キャラだったらしいんだけど。ちょっと前に火がついて今、全国区でブームになってるんだよ」
「……ふうん」
「ストラップ欲しかったんだけどあっという間に売り切れちゃったみたい…」
「…確か、モニカさんがこういうの好きだったはずだから…今度、当てがないか聞いてみるよ」
「本当?ありがとう、GV!」
「何故…こんな訳の分からない珍妙な物に人気があるんだ?…こんな物を作った奴のセンスと言い、理解出来ん…」
「ソウ…好みは人それぞれですよ」
《Mighty No.9 ベック》
ソファに見慣れないぬいぐるみが置いてある…。
「シアン、このぬいぐるみは?」
「ふふ、いいでしょ?クラスの子から貰ったの」
「何処かで見たことあるような気がするけど…何のキャラクターなの?」
「GVは、あのマイティ・ベックを知らないの?」
マイティ・ベック…ああ、思い出した。
「確か、今やってるヒーロー映画(ムービー)の主人公だっけ」
「うん、映画もキャラクターもすっごく人気なんだよ」
なるほど、青くて銃を使うヒーロー…親近感を覚えるな。
「暇が出来たら僕と兄さんとシアンとテーラの4人で映画、観に行こうか…」
「本当!?」
「あ…でも、兄さんは行かないかも…」
「ええ!?どうして!?」
「兄さんは今より小さい頃からアニメには全然興味を持たない人だから…漫画すら読まないくらいだし」
休みの日は部屋で寝ているか、訓練しているだけだからな…今更ながら兄さんの殺伐とした日常が少し心配になってきた。
「でもマイティ・ベックは凄く良いんだよ?観ないなんて勿体ないよ」
「でもこればかりは兄さんの好みもあるし…」
駄目元で聞いてみるかな…?
案の定、“面倒”の一言で一蹴されたけれどテーラとシアンが説得に加わってくれたおかげで映画には誘えた。
けど…いくら興味がないからって上映から数秒で眠るのはどうかと思うよ兄さん…せめて1分くらいは観ようよ…。
《犬…?》
シアンが右手に包帯を巻いている…。
「どうした?その怪我は?」
「あ、お兄さん。実は、学校の帰りにワンちゃんに噛まれちゃって…」
そういえば、よく犬の鳴き声がやかましい家があったな…。
犬の姿を見たことはないが、猛犬注意のステッカーが貼ってあったのは覚えている。
「猛犬…って書いてあったと思ったが、それよりも大丈夫なのか?酷いようなら一度診てもらえ。悪化してからでは遅い」
「…ううん、大丈夫。そこまで大きなワンちゃん
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