暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第73話 Rebooting Time 3 minutes.
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ットは一瞬で叩き伏せることは出来た。元々二機で一つだったのだろう。撹乱と連携が厄介だった。けど。
……やりにくい。
今まで居なかった戦ったことがないタイプということ。そして、何より……。
ドクタースカリエッティは、戦える人間だという事を私は初めて知った。
両手に着けたグローブの先端から赤い糸が射出され、それにより動きを妨げられる。無理をすれば強引に突破することは出来るけど。
問題はその量と、糸の強度。数本程度ならば問題は無い。だが、スカリエッティは糸を編み込み、それを周囲に展開しているんだ。スカリエッティが何やら手を動かす度に、どこからともなく糸が飛んできたりバルディッシュと花霞を拘束しようとしたりする。
幸い、今は花霞が防御を、バルディッシュが攻撃を、機動を私が担当しているお陰で何とかなっている。特に花霞には感謝だ。きっと私とバルディッシュだけでは今頃私の体は糸に捕縛されていただろう。
AMFという環境下でここまで戦えるということ、正直侮っていた。
だが、同時にこの技術をなぜ実装させなかったのか、それが疑問に上がる。
確かに強い。AMF下とはいえ、動きを止めれるのだから。
確かに硬い。糸を編み込んで壁にして、私の一撃を受けきれるんだから。
だからこそ思う。
「行くよ。バルディッシュ、花霞」
『YesSir.』『了』
これ以上時間は掛けられない。編み込みの強度も分かった。確かに強く、確かに硬く。でも負けられないのだから。
バルディッシュと花霞を今一度構える。
『GetSet.』
見たところ、私なんかよりもずっと薄い防御。当たれば落ちるどころか、触れただけで終わる。
ならばやるべきことは一つ。バルディッシュも花霞も完璧にこなしてくれているのに。私だけがそれに応えきれてない。
踏み込むと共に、雷光を残しつつスカリエッティの背後に回り込む。ブリッツアクションを用いた地上機動。
しかし、スカリエッティは既に動いており、編み込んだ糸を私の進路上に配置。同時に気づく、今までの捕縛用では無く、攻撃するために設置されたものだと。
だが遅い。それらを花霞の一閃で切り払う。そのまま動きを連動させ、バルディッシュを振り下ろす。が。
「フハハハ……素晴らしい。あぁ、もっと好きに私も生きたかったなぁ」
「何を」
両手を掲げて、バルディッシュを受け止められると共に、スカリエッティが笑う。効いてない? いや、間違いなく手応えは有る。だったら後一手だけだ。
一度距離を取って。
「雷霆・万鈞!」
『『Jet&Sprite Zamber』』
2つのザンバーからの極大の斬撃を放った。
――side響
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