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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第73話 Rebooting Time 3 minutes.
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ギルにどんどんと罅が走ってくのが分かる。
『……ダメなのデス。私達は、マスターをウラギッた。あの命令に従えバ、殺されルというのが分かっテいたのに、私達はそれを、黙認してしまっタ』
アークがどんどん崩れていく。
『『だから、コレで良いのです』』
二機が合わせて言う。
「……」
なんと声を掛けていいのか分からない。だけど、二機の声には……まるで人のような悲しみの感情が滲んでるのが分かる。
『私達は、物です。デバイスです』
アークが言う。
『それは、マスターを守り、共に戦う武器です。そして、マイスターにはもっと従うものです』
ギルが言う。
『『なのに私達は、マイスターの命令を反して、マスターに死んでほしくないと思ってしまった』』
愛おしそうに二機は……二人は言う。
『マスターと出会って、彼が成長する様を見るのが嬉しかった』
1人の女性の様にアークが言う。
『強くなっていくのを見て、誇らしかった』
1人の男性の様にギルが言う。
『あぁ……最後に見たかった、彼を……』
『彼の元で最後まで戦いたかった』
名残惜しそうに二人が言う。
『響様。貴方あてに私達の謝罪の言葉を納めたメッセージを送りました』
『疑うでしょうが、どうか、それをマスターに。流に』
「……わかったよ」
右手を被せて、いたわるように二人を包む。
『はなは、イイなぁ。響様と触れ合えるのだから、良い……な……ァ』
『震離様に、腕を斬り落とした時助けられずに、申し訳ない……と、オツタエ……クダ……サ』
そう言えば、いつか言ってたな。花霞が生まれたばかりの頃。デバイス間でよく連絡を取って講義の様な事をしているんだと。
花霞って、はなって呼ばれてたって今はじめて聞いたわ。もっと、付き合い増やせばよかったと、花霞から色々話を聞いてみよう。
懐にあった、かつて花霞を収めてた巾着袋を取り出して、ギルとアークを中へと収めて。
「そうだ、フェイト!」
あちらは大丈夫かと心配になって視線を向けると。
大型剣を二本持って、黒髪に装甲を削った防護服を纏って、スカリエッティと対峙しているのを見て。
あぁ、あちらは平気だなと悟る。何より、フェイトの目に迷いのような負の感情は全く宿っていないのが分かったから。
後は震離なんだけど……何というかすごい絵だな。何か、昔の幼かった震離がゆりかごの操作をしているんだから。凄いなぁ。
だけど、気配で分かる。あの子は……もう。
悲観してる場合じゃない、アイツが解除してくれればきっと……。
――sideフェイト――
もう一つのガジェ
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