暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第73話 Rebooting Time 3 minutes.
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り、そもそも領域が違うからこそ勝負になってる。

 こちらは加速減速を駆使しての高速戦。だが、あちらの理屈は知らんが、文字通りの早送り(・・・)。だからこそ出来る、射撃を行った後のノーモーションで接近して斬りかかるという芸当。
 それ以外にも動いたときの風を切ってる感覚が無さすぎることや、あり得ない攻撃の連動速度。

 そして何よりも、攻撃が速度の割にあまりにも軽いんだ。

「……まぁ、それでも」

「……!?」

 手の中で刀を回し、軽く跳んだと共に逆手の刀を突き立てる。が障壁によって防がれ、左手の銃口と、浮游している魔力刃を向けられる。

 障壁に蹴りを入れて一度離れると共に、銃の射線からの回避と共に、空中で体を捻って魔力刃を蹴り飛ばしコレを回避。そのまま前進を斜めに回転させて、着地と共に左の……暁鐘を鞘へと収めて。抜刀と共に斬撃を飛ばすが、再び障壁によって遮られる。
 同時になるほど、と関心する。
 防いだ反動で老婆が更に距離を取ったということ。不可思議の速度の使い手とは言え、こちらは加速減速を用いた速度で躱すが、あの老婆は身軽さで回避をする。コレこそ体捌きとも取れるモーションだ。

 しかし、見れば見るほど、流のスタイルの先を行くような戦闘スタイルだなと考える。

 流のスタイルは両手に武器を持って闘うには、まだ身長が足りないと考えていた。コレはなのはさんも同意見。
 今まで普通に戦えていたのは彼が空戦魔導師で器用な文字通りの万能型、何でも屋だからという事だ。
 だからこそなのはさんは考えた、彼に体術を、守りにも攻めにも使える体術を教えようと。同時に流さえ良ければ、ギルとアークに追加兵装として、武装を二倍に。いざとなれば両手に同じものを取れるように、そして空いてる武装をビットとして使わせようと考えていた。
 幸い、二刀流、銃の二丁使いが居るのだからデータは取れるし。何より、流をベースに4つの武装を浮遊させて闘うと言うのはきっと流にも相性が良いと考えていたのだから。

 そこまで考えてようやく気付いた。

「……まさかお前が……ライザ・ジャイブ? 流を引き取ったっていう……?」

「あら、私を知ってるの。驚いたわ」

 フフフと笑ってるのを見ながら。少しずつ今まで事が繋がっていく。

 流を呼び戻した理由が未だに分からないが、それでもコイツが何かをしたから流と震離はヴァレンさん達と共にあらわれて、震離は腕を斬り落とされたということ。なら……。

「……おいババア。お前何時からそっちに着いた?」

「……最初からよ」

「そうか」

 ならば―――

「!」

 決断は出来ていると思ってたが、どこかで躊躇していたんだろう。
 だが、もう決めた。足裏に意識を込めて。
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