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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第73話 Rebooting Time 3 minutes.
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―――全くだよ。ずるいなぁ。
―――拗ねるなよ。
―――拗ねてないですよー。
頬が緩む。居ないとわかってるはずなのに、それでも彼女がそこにいると言うのが分かる。矛盾だと思うが……それでもだ。
槍が、王の目が煌めいた。
刹那、虹の魔光が矢の如く、そして空気の壁を貫いた。遅れて大気が、空間が震えた。狙いはこちらの胴体。
左の拳を大きく引く動作と共に、その一閃を甲で受け流す。だが、驚愕で目を見開いた。
もう一打撃ってきたのだ。間髪入れずに再び音速の一閃。いや、一射とも言える程の攻撃が。
コレは生前……最後に戦ったときには無かった技術。という事は……なるほど、居なくなった後に達した境地か。不可能だと思われた一射を連射出来るようになっているとは。
今度は顔を狙って撃たれたそれを、頭を左に振って躱す。先程まで頭のあった場所を虹の光が駆け抜ける。
「―――ッ!」
歓喜で吠えてしまった。今の二撃を防ぎきった事。それは王の顔を微かに歪ませた。だから―――
「とった」
左の腹部から焼けるような痛みが奔ると共にその箇所がなくなったと分かった、状況を理解した。この技は……三打あるのだと。
だが。
足を振り上げると共に槍が抜け、即座に主の手元へ戻るのを―――踏み止め、勢いそのままへし折る。それを踏み込みとして、更なる拳の連撃を繰り出す。
だが、王も負けじとへし折れた槍を両手に取って、連撃を受け止めるように迎撃し、相殺する。
百、弐百と拳が槍が舞う。だが、若干こちらが不利だ。この体が不調だという事を、王は分かっていない。だが、知られてもいけない。そうすればきっと王は戦いをやめてしまうだろう。そうしたら、きっとお互いに無念だけが残ってしまうだろう。
それでは意味がない。それならここまでした意味が無いのだから。
―――なればこそ。
ワザと一打を受けて、弾き飛ばされる事を選ぶ。追撃しようとするのを、拳撃を飛ばして牽制を。
コレで、お互いに距離が出来た。とはいっても、互いに踏み込めば即座に懐に入れる程度。だが、裏を返せば、それだけの時間が稼げた事だ。
アイツを倒すには連撃では不可能だ。故に、絶対破壊の一撃を持って、嘗ての二つ名を思いだそうではないか。
胸の前で拳と拳を叩き合わせる。同時に、右に白が、左に黒が、それぞれ魔力光が宿り、魔力の稲妻が奔る。術式を頭のなかで構築すると共に、残った思考を王へと向け、王の為に、勝つためにその思考を集中させる。
両拳を地面に添え、左膝を前に、右足を後ろに伸ばして。
―――いざ。
「突貫」
音を置いて王へと迫る。反射的に2つの棒に魔力を流し、二本の長槍として、交
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