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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第73話 Rebooting Time 3 minutes.
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は……。
「あ、あぁ……!」
移動のために踏みしめたわけではなく、寧ろ攻撃とも取れる一発。それは衝撃を生み出し、床を真っ直ぐ砕きながら私の足元で爆発した。同時にその衝撃波私の足を襲い、痺れさせた。
聖王の鎧を纏っているにも関わらず、足が床に縫い付けられたように痺れて動けなくなる。
そして、神速とも取れる速度で、私の懐へ……直ぐ側まで顔を近づけてくる。
嫌だ、いやだいやだいやだ!!
不意に世界がゆっくりとなり、白と黒の二色が支配する世界へと変わる。
同時に今までの記憶が流れる。初めて私が生まれた日の事を。
ウーノ
(
初めての妹
)
が生まれた日、次いで二人目が生まれた日。ポッドの中で生まれていく
愚妹
(
大切な妹
)
の成長が楽しみだったことを。
私が世界で一番になれば、アイツラは、あの子達を自由にさせてあげられるって!
そう言われて、私は、私はああああ!!
―――その気持ちは本当ですか?
頭の中で声が響く。それは私が持つ
記憶
(
ヴィヴィアン
)
の中と同じ声。
―――貴方達の目論見は成就しないでしょう。ですが、妹を想うその気持ちに偽りはありませんか?
目の前にゆっくりと拳が迫る。コレは躱せないと分かる、コレで終わってしまう一撃が見える。
―――その気持ちに嘘偽りがないのなら、応えなさい。
―――無い。あの子達から嫌われたって構わない、コレが私を産んでくれたお父様の夢だと信じてたから、だから!
―――……そう。わかったわ。ヌル……と言うのは女の子の名前にしてはセンスが無いですね。
―――……それは……はい。他の姉妹は名前のような読みなのに私だけはコレしか無かったから。
諌める様な声から、徐々に優しく穏やかな物へと変わっていく。それがどこかこそばゆくて、暖かくて、母がいるならきっと―――
―――確か教わった漢字に零ってあったからそこからなぞって、レイと名付けましょう。良いですね?
―――……はい。
私の中から何かが流れ落ちていくのが分かる。何か洗われるようなそんな感じが……。
―――コレでよし。聖王女とはいっても皆が皆、良い者だけではありませんし、貴方にはレリックに刻まれた悪意が流れ込みすぎてる。
―――さぁ、少し借りますよ。次に目が覚めた時、ちゃんといい子にして、闘うことを辞めること。その拳はもう要らないのだから。
視界の中心から、世界が白く染まっていく。そして、その奥に誰かが居るのが見えて―――
――sideフェイト――
舞うように、二体のガジェットが二振りの鎌を向けてくる。多脚の一部を砲塔として時折射撃するのが本当に嫌らしい。斬撃自体はどうってことはない。だが、片方に目
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