蒼紅:第十一話 磁界
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出力と規模ではなく、凄まじい勢いでカレラの体力を削っていく。
「滾る!滾るぞぉっ!!貴殿の力がここまでとは…ならば小生の奥義を受けよ!糾合せし磁力!引力が爆ぜる!全てを望み!全てを欲し!奪い、掲げよ、その豪腕!!超重磁爆星!!!」
部屋の中央にブラックホールを作り出し、ブラックホールはGVを飲み込まんと広がっていく。
離脱しようにもブラックホールとの距離が近いためか離脱出来ない。
「(これがカレラのSPスキル…!!このままではやられる…アンリミテッドヴォルトは後数秒しか保たない…なら一か八かだ!!)迸れ!蒼き雷霆よ!!煌くは雷纏いし聖剣!蒼雷の暴虐よ、敵を貫け!!スパークカリバー!!」
アンリミテッドヴォルトで強化したスパークカリバーをカレラの超重磁爆星のブラックホールにぶつける。
「ぬはははっ!!その思い切りの良さ、実に良きかな!しかしこれで終わりで候!!爆発四散!!」
ブラックホールが爆発を起こし、スパークカリバーを相殺したと思われたが。
「うおおおおっ!!」
GVはオーバーヒートを起こしながらもカレラに接近し、手にスパークカリバーをいくらか小さくしたような剣を構えていた。
超重磁爆星によってスパークカリバーを構成する第七波動はかなり拡散してしまったが、まだ形は残っており、それをGVはスパークカリバーを構成する第七波動を操ってスパークカリバーを小型化することで武器として使えるようにしたのだ。
そしてGVは手に持ったスパークカリバーでカレラを貫き、そして斬り上げて真っ二つにする。
「ぐは…っ!?まさか、小生の奥義を破るとは…見事…!!満足だ…っ!!」
両断されたカレラの体が膨張し、爆発すると残った宝剣に亀裂が入って転送された。
「ふう…ヒーリングヴォルト」
オーバーヒートから回復したGVは生体電流を活性化させ、体を回復するサポートスキルを発動すると一息吐いた。
「…後はこの部屋のデータを…うん?(どうやら今の戦闘で、この部屋に保存されていたデータは破壊されたようだ…)破壊する手間が省けたな…」
『お?なら、後は脱出するだけだな!』
GVは皇神兵が来る前に施設を後にしてミッションを完了させたのであった。
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