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吸血鬼になったエミヤ
039話 学祭準備編 世界樹伝説
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ですか!?」
「はい! シホさんならきっと有効に使ってくれると思いますから」

そんな愛衣の申し出に、さすがに断ることもないだろうと思い、

「それじゃ……『登録』」

カードを合わせた瞬間、光り輝いてシホのカードに愛衣のカードが追加された。

「ありがとね、愛衣ちゃん」
「はい!」

そこにシャークティも歩いてきて、

「でしたら、シホさん。美空のカードもどうですか?」
「美空も持っているの?」
「うっ……ま、まぁ」

恥ずかしそうにカードを出す美空。

「ですが、いいんですか? 愛衣ちゃんのを貰った後に言うのもなんですが仮にもエヴァとの契約のものなのに、こんなに簡単に差し出してくれるなんて……」
「構いません。この場にいるものはほとんどがシホさんの事を知っていて、悪用しないと信じていますから」
「なにか、重たいですね……まぁ悪用はしないと誓っておきます」
「なら、いいではないですか」
「わかりました。美空、いいわね?」
「ええい! 持ってけドロボー!」

自棄になったのかさっさと登録しろと言わんばかりに差し出してくる美空。
苦笑しつつもカード同士を合わせて『登録』と唱えるシホ。
こうして美空のカードの能力も手に入れたシホなのであった。





こうしてなんとか場も落ち着いてきたのでシホは学園長に尋ねた。

「それで学園長。本日はどのような事を……?」
「うむ。その件なのじゃがまだ来ていないネギくん達が来てから話そうと思う」
「ネギ先生も……? まぁ呼んでいますよね」

しばらくするとネギと、そして刹那の二人が世界樹前広場までやってきた。

「ネギ君、待っとったぞ」
「あ、あの……学園長、この人達は……? シホさんにアヤメさんや小太郎君もいる……」
「うむ。ここにいる者達は麻帆良学園に散らばっている魔法先生、および生徒達じゃ」
「えーーーー!?」

ネギの大声を皮切りに、挨拶を交わしていく一同。
刹那も知らなかったようで見るからに驚いている顔をしていた。

しばらくして場が落ち着いたのを見計らって学園長が本日の話し合いの議題を話す。


―――曰く、生徒の間で噂で持ち切りの『世界樹伝説』。
これはまさに本当の事で22年に一度の周期で告白という限定で願いを叶えてしまうというもの。

その話を聞いてシホはすぐにあるものを連想した。
そう、聖杯戦争にシステムが似ていると……。
しかも性質が悪い事に告白した人はその世界樹の魔力もあってか告白成就率は120%。
まさに呪い級の代物だという。

ネギが言う。

「恋人になれるならいいんじゃないですか?」
「とんでもない。人の心を永久的に操ってしまうなど魔法使いの本義に反する。好きでもない人
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