暁 〜小説投稿サイト〜
蒼と紅の雷霆
蒼紅:第十話 深淵
[6/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「痛たたた…帰りたくなってきたよ…でもこのまま帰ったらお仕置きだろうし、めんどいけどこれ使おうかなー。やれやれ…森羅万象に穴穿つ…縦横無尽変幻自在…世界を貫く破滅の光柱…レイジーレーザー!消えなよ?」

亜空孔を使い、本体より発射する巨大なレーザーを次々と転移させながらソウを追い詰める。

「(このままでは直撃を受けるな…しかし、奴のいる位置ではほとんどの攻撃がかわされる…直撃させなければギガヴォルトセイバーで倒しきれるか分からん…仕方がない。肉体への負荷が大きいからあまり使いたくはなかったが、そうも言ってられんか)」

「君のSPスキルは直線的だからこうして離れてればかわせるから、さっさと喰らって死んでくれる?」

事前にソウのデータを見ていたのか、SPスキルを放たれても回避出来る距離を保っていた。

「残念だが、死ぬのは貴様だ…迸れ、紅き雷霆よ!!心に響くは巫女の祈り!我が身包むのは龍の波動!雷光一閃、戦神と化せ!!インフィニティヴォルト!!」

ソウが雷撃鱗とは違う紅い雷撃の膜を全身に纏わせながら構えると瞬間移動と見間違える程の速度で駆け出した。

「え…?消え…」

次の瞬間、ソウはメラクの背後に現れ、メラクの体が細切れになっていた。

細切れにされたメラクの体の欠片は膨張・爆発すると残った宝剣に亀裂が入って、今までの能力者のように何処かへと転移された。

「ふう…まさかこのスキルを使わされるとはな…」

先程使用したSPスキルは消耗が激しい欠点がある。

全体的にソウの戦闘力に関わる能力…機動力・攻撃力・防御力を大幅に向上させるが、無理な強化であるために消耗が激しい上に数十秒と言う時間制限がある。

しかし肉体への負荷と制限時間のことを考えても強力なSPスキルなのは確かなのだが。

『お疲れ様、ソウ。報酬は用意しておくからプレゼント選び、頑張って』

「…了解だ」

海底トンネルを出た後に、フェザーからの報酬を受け取るとソウはどんなミッションよりも高難度ミッションである“異性への贈り物”に挑むことになる。

そしてプレゼントを吟味している時、この時のソウはテーラに対しての礼の品を探すのに夢中で物陰から見つめる影に気付かなかった。

「おお…マジでソウがプレゼント選んでやがるぜ…」

「ね?嘘じゃないでしょう?」

「あんなに女の子に興味関心を示さなかったソウがなぁ…」

物陰から覗いていたのはモニカとジーノであった。

ソウが女の子へのプレゼントを選ぶと聞いてジーノは半信半疑ながらもソウを追跡していたのだが、それが真実であることに驚愕する。

「通りかかる女の子がソウをチラチラ見てやがる…あいつは性格に難があるけど容姿は良いからなぁ…」

何せ兄弟揃
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ