蒼紅:第十話 深淵
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
レゼントよりもあなたが悩んで決めてくれたプレゼントの方が良いと思うの。それで失敗したなら次の時にその経験を活かせるでしょう?』
「…確かにな…情報の提供に感謝する。この借りは後で返すぞ」
『あなたが私にお礼を言うなんて…』
「俺は無能力者にも借りがあれば最低限のことはする…それにしても内部は思っていたよりも警備が厚いな…(罠でもない可能性も浮上してきたな。まあ、それなら殲滅すれば済む話なんだが…)」
進んでいる途中で視界に浮いているマシンが入る。
「何だあのマシンは?」
『バリケードマシンね。あなたの雷撃でも破壊出来ないから回避して』
「こんなガラクタにいちいち付き合っていられるか」
マシンを回避して先に進むと、突如空間が捻じ曲がり、別の場所に放り出される。
「これは敵の第七波動か」
『何が起こったの…?』
「待っていたぞソウ!飛んで火に入る夏の虫!いや、“水に入る”か…?戦闘部隊、集中砲火だ!」
「黙れ」
即座にチャージショットで一網打尽にすると奥に進む。
「ば、馬鹿な…これだけの数を…」
「皇神の無能力者は特に愚かだな。相手との実力差を理解出来ないとは」
行き止まりに差し掛かると、再び空間が捻じ曲がって別の場所に。
「どうやら基地内の空間が捻じ曲がっているか…さしずめ“亜空孔(ワームホール)”の第七波動か…。今のように突然ワープさせられては、対処のしようがない…面倒な能力だ…」
舌打ちしそうになるが、先に進んで何度か亜空孔によって別の場所に移動させられるが、皇神兵程度ではソウは止められない。
「戦ってみて分かったが、ここの皇神兵は人数の割に質が他より悪いな…(罠の可能性も高まってきたな…さて、罠なのかそれとも真実なのか…)」
ゲートモノリスを発見し、先に進むと広い場所に出たが、周囲には何もない。
「何もないな…どうやらフェザーを誘き寄せる罠か…さて…次はどう来るのか…」
ソウが先に進むと、足元から大量の水が迫り、辺りに潮の匂いが立ち込める。
「海水か、GVを置いてきて正解だったな」
偽情報でソウとGVを誘き寄せ、基地諸共沈めるのが敵の作戦なのだろう。
ここは海底深くに建設された基地…一度海水に飲まれれば脱出は絶望的だ。
『そんな…!その基地には皇神の人間も大勢いるのよ?』
「だが、合理的でもある。数の割にここの兵士の質が微妙なのもこれで頷ける。戦闘で役に立たない兵士を切り捨てることがフェザーの主力である俺達の始末と同時に出来る。役に立たない兵士は管理は面倒で無駄飯食らいということなんだろう。」
溺れたくはないので、一気に駆け抜けるソウ。
マッハダッシュを駆使しているために凄まじい勢
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ