Turn:20 もう一つのブラスター
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ため息をつくヤイバ
「自信がないのか………」
「いや………俺チーム戦の経験なくってさ」
「そんなもの俺だってない、期間に若干の余裕があるとはいえどのみち地区大会などの大きな大会はチーム戦になる、ここでチーム戦の経験を積む意味も兼ねてこのクエストを勧めてくれたんだろう」
「となると………あと一人をどうするかだなぁ」
「当麻で構わないだろう、あいつの実力なら問題ない」
「意外だな、この間コテンパンにしておいて………」
「クランの性質的にも俺にかなり分があった、あいつの実力自体は認めている」
「んじゃ声かけてみるか………」
クエストの相談をするヤイバとシュンをヒトミが見ていた
そして大会当日、クランリーダーの明日川タイヨウの開会のあいさつから始まりヤイバたちは順調に勝ち進んでいった
「焼き尽くせ、ドラゴニック・オーバーロード!」
「ブラスター・ブレードでアタック」
「ゲット!フロントトリガー!」
好調な様子で勝ち進むヤイバたちを上のラウンジから見ている人影があった
「兄さん、またこんなところでさぼって………」
「きょうはちゃーんと許可を取って抜けてきましたよ、面白いファイターがいるといいなぁって」
「そう都合よく………」
「いました」
「ほら………え!?」
思わず駆け寄る女性が男性の指さす方を見る
男性の指さす先にはヤイバとシュンが話している様子が
「ドラゴニック・オーバーロード!」
オーバーロードの口から放たれた炎がマシニング・スターグビートルを焼き尽くす
決勝戦も危なげなく勝利した三人
ヤイバとスグルが拳を合わせているとシュンが横から拳を伸ばした
「俺だってチームの一員なんだが」
三人で改めて拳を合わせる
「これでチャンピオンシップに出られるな」
「まだしばらく期間があるが、その間どうする気だ?」
「そうだな………」
グレード3に上がった自分たちのファイカを見て楽しそうに話すヤイバたち
そんな彼らに拍手しながら先ほどの男性が近づいてきた
「素晴らしいファイトでしたよ、僕も君たちに興味が出てきました」
「雀ヶ森ジン!?」
思わず身構えるヤイバたち
「僕のブラスター・ダークが君たちのユニットに会いたいって言ってるんです、やってくれますよね」
不敵な笑みを浮かべながらブラスター・ダークのカードをヤイバたちに見せるジン
ファイトテーブルのある部屋に案内されるヤイバたち
「すいませんタイヨウさん、兄さんのわがままで」
「アヤカも大変だね………」
ため息を零すアヤカとタイヨウ
日頃から苦労している様子がうかがえる
「僕は好きな食べ物は後にとっておくタイプなんです………なのでまずは君から相手してもらっていいですかね?」
「………後悔しても知らないぞ」
指名されたシュンが
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