暁 〜小説投稿サイト〜
蒼と紅の雷霆
蒼紅:第八話 幻夜
[5/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ぁ?その割には興奮してない?それに愛に年齢は関係ないわよ?」

『こ、こいつーーーっ…!!』

「そろそろ時間ね…さあ、ソウ…あそこで待っているわ…あなたと私の愛の巣で…ね」

そう言って去っていくパンテーラにソウは無言で奥にあるゲートモノリスを見つめる。

『ソウ!パンテーラの所に行っては駄目よ!あなたの身が危険よ!!』

「そう言うわけにはいかない…あいつを放ってはおけない…何だ…?パンテーラを見てからのこの違和感は…?嫌な物ではないのは確かだが…」

パンテーラを追いかけるためにすぐにゲートモノリスを破壊すると奥に進むと、幻覚が解除された。

この謎の感情が分かることを願って、ソウは足を進めていくが、モニカからの通信が入る。

『…ソウ……班……と……り………テー………が………い……』

突然通信にノイズが混ざり始めて、ソウは表情を顰める。

「ジャミングか…」

「キャアアアアアッ!!」

「この悲鳴…パンテーラか!?」

急いで悲鳴のした方に向かうと、パンテーラがソウに背を預けるように力なく倒れた。

「お、おい…」

「あら…ソウ…ふふふ、少し…残念だわ…もう少し…あなたと…触れ愛…たかった…」

「召されよ能力者(化け物)…神の御許へ、貴様の能力因子(DNA)サンプル、有効に使わせてもらう…」

パンテーラの体が光となって目の前の少年の盾に吸収された。

「…何者だ…貴様は…?」

動揺を押し殺しながら目の前の甲冑(アーマー)を纏っている少年を睨むソウ。

少年もまた憎悪に満ちた目でソウを見つめる。

「紅き雷霆・ソウか」

「フェザーの新人…と言うわけでも無さそうだな。まあ、味方ではないのならこの場で即座に始末するだけだがな」

「…それはこちらの台詞だ。皇神も、フェザーも、能力者共は全て俺の敵だ。無論、貴様もな…紅き雷霆。贖え、罪を…」

「罪…?その発言からして無能力者のようだが…笑わせるな無能力者(屑)が」

互いに冷たい表情で銃を向け合う2人の少年。

どちらも瞳に嫌悪と憎悪を宿らせ、そして同時に引き金を引いた。

「消えろ…!!」

「滅べ…!!」

どちらも殺意を乗せ、ソウの銃からは雷撃ショットが放たれ、少年の銃からは特殊な製法で鍛造された銃弾が放たれた。

激突した2つのショットは相殺されてしまう。

「何?」

まさか金属性の銃弾で自身の雷撃を通常弾とは言え相殺されるとは思わなかったソウが表情を顰めるが、少年の方もこの結果に表情を顰める。

「チッ、雷撃の通常弾でさえこのベオウルフでも相殺させるのがやっとか…いや、相手が蒼き雷霆の派生である紅き雷霆であることを考えれば上々か…」

「ふん、あま
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ