蒼紅:第八話 幻夜
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まるで見失ったら後悔すると言わんばかりに。
パンテーラはギリギリでソウが追い付かないくらいの速度でソウから逃げていた。
「さあ、こっちよソウ…私を捕まえてみて?」
手を此方に差し伸べるパンテーラをソウは思わず腕を伸ばしてその手を掴む。
すると世界が反転した。
「これは…!?パンテーラの能力…これはまさかテーラと同じ…」
『ソウ!!後ろよ!!』
「隙あり」
後ろからソウを抱き締めてくるパンテーラ。
抱き締められているソウは体が思った通りに動かないことに驚愕する。
「体が思い通りに動かないのが不思議?これが私の能力…私の幻覚は神経にも作用するのよ」
そしてソウの頬に愛しげに触れるパンテーラ。
「ソウ…あなたは本当に綺麗…」
そして幻覚が終わると、パンテーラは再び逃亡する。
「…っ!動ける…あいつは何を考えているんだ…?」
取り敢えずターゲットを見失うわけにもいかないためにソウはパンテーラを追い掛ける。
「ふふふ…」
再び世界が反転し、ソウは何処から出てくるのかと周囲を見渡すと、すぐ横にパンテーラが現れて頬にキスを残して去っていく。
『え!?』
「…………」
頬に触れた柔らかな感触に思わず動きを止めるソウ。
「まだまだ逃避行は終わらないわ。愛し合いましょう、ソウ?お互いに…骨の髄まで」
幻覚が解けてはパンテーラを追い掛け、再び幻覚に惑わされると言うループを繰り返していく。
途中で宝石を回収するとパンテーラを追い掛ける。
『ねえ、ソウ…パンテーラのあなたへの接触が段々と過激になってきた気がするんだけど…』
ソウを見つめる表情と目には熱がこもっており、抱き締める腕に力が入っていくなどモニカはソウの身を本気で心配している。
「……………」
ソウは何も言えない。
パンテーラを見る度に妙なモヤモヤした感情が渦巻いている。
そして再び幻覚によって世界が反転すると、パンテーラが真正面から現れてソウを押し倒した。
「うぐっ!?」
パンテーラがソウの頭の下に腕を敷いてくれたから地面に頭をぶつけずに済んだ。
馬乗りにされ、組み敷かれたソウは身動き出来ずにパンテーラに見つめられる。
これは流石に不味いとモニカは危機感を抱き始めた。
「ソウ…本当に…綺麗…あなたの流れる銀髪…そして透き通った白い肌…そして宝石を思わせる紅い瞳…私は…あなたが…欲しい…」
そしてソウの頬に自分の唇で触れ、唇を離すと触れた唇を舐める。
『な…ななな…何してるのあなたは!?あなたは私と同じくらいの年齢でしょう!?年下のソウにそ、そんなはしたないことをするなんて…は、恥を知りなさい!!』
「あら
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