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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第71話 最後の痴話喧嘩を
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るのなら、私よりも流の事を心配しなさい。切り替えた(・・・・・)と同時に、激痛に襲われてしまうんだから」

「あぁ、そうだな。悪い」

 既に決意を固めたキュオンに対して、失礼なことを吐いてしまった。

 さて―――

「手筈通りに。往くぞ」

 踏み込むと同時に、紛い物(ヴィヴィアン様)が動いた。拳を1つ2つと振るう。

 瞬間、衝撃がぶつかり相殺される。即座に彼女の下を取る。滑るように躰を寝かせると共に、前かがみに拳を構えている彼女の腹部を目掛けて逆立ちの要領で両足で蹴り上げる。

 その際、今まで見えなかった背後が見えて、ふと―――

 ―――あれが琴の……響か。良いじゃないか。

 口元が緩んでしまう。かつての琴にそっくりな容姿、アイツの父親そっくりの目元に、父親譲りの思い切りの良さ。よく育てられているなぁと。
 しかも父親に似て技巧派か、血は争えないな。

 さて行くか。

「表で戦おうぜ?」

「いい度胸ですわぁあああ!!」

 彼女の体が天井に当たると共に、即座に追撃。しかし防がれる、が。

「だぁからぁ?」

 にたり、と彼女が笑う。障壁と聖王の鎧によってそれは通らない。しかし、それはいい。今目指すのは。

「!?」

 連撃と共に天井を打ち砕き。そして―――

「表で戦おうと言った。折角の青空だ、花も咲いてるし、鳥は囀っている。だから―――」

 今一度障壁ごと彼女を打ち上げて。

「―――過去の影同士。共に雌雄を決しようか」

 表へと参った。


――sideキュオン――

 よし、一番の問題は行った。弱ってるとは言えヴァレンなら、少しくらいの拮抗は出来るでしょう。

「さて、響。私はこの後あっちを抑えなきゃ行けないんだけど。あちらの方を抑えてくれるかしら?」

 振り返って、響と……いつか、お使いの時に出会った……。

「えーと。あぁ、あの時名乗って無かったね。マリ・プマーフは仮の名で、真名はキュオン・ドナーシャッテン。
 それにしても震離から聞いてた通りだ」

 あの時も思ったけど、やはり美人さんだね。ゆりかごに入る時にも見かけたけど、あの金髪のショートカットの……奏も美人さんだけど、こちらのが何というか柔らかい感じだ。

「さて、私は震離と流の仇討ちをしたいのだけど、それを貴方達に任せます。この後震離が来るから、コントロールの奪取諸々をお願いしたいなって」

「「……え?」」

 不可解な顔をしているし、もう少し説明してあげたい所なんだけど、コレ以上は不味いかな。
 上の流れが変わった。少しずつヴァレンが推され始めているという事を。
 正直なめていた。ヴィヴィアン様は矛槍の名手。無手もそれなりだった
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