暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第71話 最後の痴話喧嘩を
[4/10]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
きしめて、彼女の耳元で囁くキュオンさんの姿が現れた。
『ッ!?』
その手を払いのけると共に、後ろに居たキュオンさんを再度粉砕。そのままスカリエッティの側まで下がって行く。そして、再び血の雨が降った。だけど……。
『ヴァレン、やはり厄介だね。当初の予定通りやりましょうか』
気が付けばヴァレンさんの隣に立っていた。
『あぁ、そうだな。やろうか』
顔も合わせていないのに、それでも意思が伝わり、不敵な笑みを浮かべている。
瞬間、赤い稲妻の纏った灰色の光がモニターを埋め尽くした。同時に、少し離れた所で強大な魔力を感じる。
『『Assiah!』』
二人が静かに、ハッキリと宣言する。
『
Confutatis maledictis,
(
呪われ退けられた者たちが
)
』
流が……ヴァレンさんが一歩前に足を踏み出して告げる。
『
Flammis acribus addictis,
(
灼熱の炎に投じられる時
)
Voca me cum benedictis.
(
祝福されし者たちと共に私を呼んでください
)
』
それに続くようにキュオンさんも踏み出して告げる。
『
Cor contritum quasi cinis,
(
灰のように悔いた心で
)
』
歌うように、きれいな声で。
『
Preces meae non sunt dignae,
(
私の祈りはあなたに値するものではない
)
』
悲しそうに、寂しい声で。
『
Rex tremendae majestatis,
(
王よ、震慄させる威厳の方よ
)
』
歌う。
『
Solvet saeclum in favilla,
(
この世は破壊され灰燼に帰するのだ
)
』
唄う。
『
Dona eis requiem.
(
彼らに安息を与えたまえ
)
』
詠う。
『『
et lux perpetua luceat eis.
(
そして永遠の光で彼らを照らしたまえ!
)
』』
謳いきると同時に、遠くから地響きに似た音が聞こえる。
『聖王を名乗る者よ。覚悟を決めろ。鬼神と吸血鬼、我らは貴様を
止める
(
・・・
)
もの也』
魔力の暴風を受けながら、黒い神父服を靡かせ彼が言う。
『我ら、二度目の反逆を企てん者也。悪魔に身を落としたものなれど、人を護る想いまでは色褪せないのだから』
ボロボロのシスター服を翻しながら彼女は言う。
『『さぁ始めよう。最後の勝負を』』
私は二人を知らない。だけどコレだけはよくわかった。
あの二人ならば負けは無いのだと。
――side響――
情けない……ッ!
とんだ大馬鹿野郎だ、俺は。渾身の一打を叩き込めたという事実に喜んで、目を
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ