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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第71話 最後の痴話喧嘩を
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きしめて、彼女の耳元で囁くキュオンさんの姿が現れた。

『ッ!?』

 その手を払いのけると共に、後ろに居たキュオンさんを再度粉砕。そのままスカリエッティの側まで下がって行く。そして、再び血の雨が降った。だけど……。

『ヴァレン、やはり厄介だね。当初の予定通りやりましょうか』

 気が付けばヴァレンさんの隣に立っていた。

『あぁ、そうだな。やろうか』

 顔も合わせていないのに、それでも意思が伝わり、不敵な笑みを浮かべている。

 瞬間、赤い稲妻の纏った灰色の光がモニターを埋め尽くした。同時に、少し離れた所で強大な魔力を感じる。

『『Assiah!』』
 
 二人が静かに、ハッキリと宣言する。

Confutatis maledictis,(呪われ退けられた者たちが)

 流が……ヴァレンさんが一歩前に足を踏み出して告げる。
 
Flammis acribus addictis,(灼熱の炎に投じられる時)Voca me cum benedictis.(祝福されし者たちと共に私を呼んでください)

 それに続くようにキュオンさんも踏み出して告げる。

Cor contritum quasi cinis,(灰のように悔いた心で)

 歌うように、きれいな声で。

Preces meae non sunt dignae,(私の祈りはあなたに値するものではない)

 悲しそうに、寂しい声で。

Rex tremendae majestatis,(王よ、震慄させる威厳の方よ)

 歌う。

Solvet saeclum in favilla,(この世は破壊され灰燼に帰するのだ)

 唄う。

Dona eis requiem.(彼らに安息を与えたまえ)

 詠う。

『『et lux perpetua luceat eis.(そして永遠の光で彼らを照らしたまえ!)』』

 謳いきると同時に、遠くから地響きに似た音が聞こえる。

『聖王を名乗る者よ。覚悟を決めろ。鬼神と吸血鬼、我らは貴様を止める(・・・)もの也』

 魔力の暴風を受けながら、黒い神父服を靡かせ彼が言う。

『我ら、二度目の反逆を企てん者也。悪魔に身を落としたものなれど、人を護る想いまでは色褪せないのだから』

 ボロボロのシスター服を翻しながら彼女は言う。

『『さぁ始めよう。最後の勝負を』』

 私は二人を知らない。だけどコレだけはよくわかった。

 あの二人ならば負けは無いのだと。



――side響――

 情けない……ッ!

 とんだ大馬鹿野郎だ、俺は。渾身の一打を叩き込めたという事実に喜んで、目を
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