暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第70話 星の光
[6/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
から――」

 部屋の中央にセットしていた仕掛けの上に、自分から進むように立ち。構えを取る。

「強くなるって約束したから。だから、大丈夫!」

 声が震えてる。だけどそれ以上に。

「うん! 助けるって約束。したもんね! レイジングハート!」

『Alright.』

 いつもの返事を貰うと同時に、ヴィヴィオの足元をバインドが固め、ビットのバインドで止まって貰って。

「スターライトブレイカー、いけるよね、レイジングハート」

『Yes.』

 チャージが始まる、周囲魔力を集める、魔力が拡散するこの環境。ふと、ヴィヴィオの顔が目に入って。

「ちょっとだけ我慢してね、ヴィヴィオ」

「うん。大丈夫!」

 笑顔で応えてくれる。これから痛い思いをさせてしまうのに……いい子本当に、ヴィヴィオ。

 正直、これは賭けでもある。バリアを抜いての魔力ダメージ、それによるヴィヴィオの体内のレリックの破壊。それまで、私の体が持つかどうか……私とレリックの耐久レース。私の体が耐えきれずに、先に力尽きるかもしれない。

 その上、ビットを使っての……それもそれをこんな大きな大威力砲撃を5つ。

 深呼吸をして、心を落ち着かせて―――

「スターライト―――!!」

 魔力が臨界点に達する。

 片手でレイジングハートを振りかざして―――

「ブレイカーー!!!」


――side響――

「動きが悪くなってきてますわよ!」

「う……る、せぇ!」

 バチバチと、体の中で魔力が暴れまわる。昔懐かしいとかそんな事考えてる場合じゃない。気を抜けば、一気に持っていかれるこの局面。

 動きが悪いのは花霞のせいじゃない。魔力が暴れまわるのも、俺の責任だ。

 コレは……。

「ふ、は、は」

「?」

 やばい、つい笑ってしまう。なるほど、花霞……いや、母さんは凄いものを残してやがった。
 コレは……。

 いや、それはいい。今なら、花霞とユニゾンした今なら!

「は、なぁぁああ! 霞!」

『はい!』

 呼吸をいう機能を肉体から削ぎ落として。目の前の敵を見据える。俺の顔を見て、何かを察したのか、ここに来て初めてヌルが下がった。それはフェイトからも離れるということを意味する。

 いい流れだ。この一打を撃った後、ユニゾンを解除してフェイトに回そうと考えていたから。

 間髪入れずに踏み込んだ。虹の残光を追いかけるように。下がると行っても、傍から見ればまるで瞬間移動のようだが。それでも今の思考速度、機動力を考えれば行ける。

 目指す先は前方十メートルの位置に再出現したヌルの懐──!

 感謝しろよ。後にも先にもフェイトに譲るはずの手柄
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ