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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第70話 星の光
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 なんて考えていたら。

「なのはさん、ご無事で?」

「……え、響!?」

 撃ち抜いた穴からの突然の来訪者に思わず私もヴィヴィオも、手が止まってしまった。そう言えばACSで突撃して当たってたのを思い出して。

「響、あの、体大丈夫? 私本気でやったけど?」

「え、どっちの方ですか? 今の砲撃なら間一髪躱しましたけど、突撃の方は……痛いけど耐えれる程度なので問題ないです……って、人の心配よりも!」

 刀を抜いて、峰打ちの体勢を取って。

「最近オッドアイの人に合う回数の多いこと! ヌルに引き続いて、お前もかよ!」

「あ、響、その子ヴィヴィオだよ」

 一瞬でヴィヴィオの懐まで入った所で止まってくれた。その響をヴィヴィオが半泣きの状態で掴んで……あ、投げた。

「ごめんなさい、ごめんなさい、響さん(・・)!!」

さん(・・)!? え、ヴィヴィオ?」

 そんなこんなで、色々説明とかしている内に、フェイトちゃんを追ってほしいということを伝えた。ふと、ヴィヴィオの方を見ると、涙でぐしゃぐしゃだけど、それでも可笑しくて笑ってくれていた。六課にいるときみたいで、いつもの雰囲気だったからかな。

 そして。

「わかりました。なら、ちょっとフェイトの所へ行ってきます」

「うん、お願い……え、フェイト?」

 あれ? 響ってフェイトちゃんをさん(・・)付けで呼んでたはず。一瞬思考が混乱している内に。

「じゃ、そういうことで、行ってきますわ!」

「あ、待って響?!」

「響兄ちゃん待ってー!?」

 響の姿がブレたと思ったら、玉座の間から飛び出ていったのが見えた。ふと、ヴィヴィオの攻撃を捌きつつ、ふと。

「なのはママ! あれって、その、あの。フェイトママ大勝利?」

「かなーって。なのはママとしては嬉しいような何というか……コレは帰ったら二人を問い詰めないと、ね?」

「うん!」

 ヴィヴィオの動きを見ていると、やはり響の動きをベースしてるのが分かるのと、今改めて本物の方を見たおかげで、対処法が見えた。

 だからこそ。

「ヴィヴィオ、もう少し待って。今助けるための準備をするから!」

「……うん!」

 力いっぱい頷くヴィヴィオを見てると、頬が緩んでしまう。さて、もう一度締め直して、行ってみようか!

 仕掛けは十分。足を止めたと同時にビットを動かして捕縛。だけど、もっと突き詰めれば……。

 いや、でも……。

「大丈夫だよ」

 ヴィヴィオが笑いかける。姿は違うのに、それでも子供の姿の笑顔を彷彿とさせるような、そんな優しい笑顔を。

「私は大丈夫。体が痛いのは大丈夫、だけどこれ以上ママを殴るのが嫌なの。だ
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