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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第70話 星の光
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と同時に、更に二人が加速していったのが見えた。いやぁ寂しいわぁ。

 だって、現時点でここに居るのは私1人(・・)だもん……あぁ、本当に寂しいな。


――sideなのは――

 ヴィヴィオを操っていたであろうナンバーズを倒した直後、ヴィヴィオは戸惑って、そして言った。

 ―――この船を飛ばすための、ただの鍵で……玉座を守る、生きてる兵器、だと。

 ―――私は、もうずっと昔の人のコピーで……なのはマ……なのはさんもフェイトさんも、ほんとのママじゃ、ないんだよね、と。

 きっと、覚醒した時に知識が流れ込んだんだろう。

 ―――本当のママなんて元からいない……守ってくれて、魔法のデータ収集をさせてくれる人を探してただけ。

 そんなこと無い。例えそうだとしても、私は……。

 だけど拒絶されることは辛い。だって、コレはヴィヴィオは自分にまつわる全てを知ったことによる拒絶。自分が要らない子(・・・・・)だと認識してしまった事による拒絶。

 でも、それは違う。もっと速くに私は貴女に伝えるべきだった。もっと速くに貴女の居場所を、絶対になくならない居場所を、ここに居ていいんだってことを伝えるべきだった。

 私はまだ弱くて、お母さんになるという決意が足りてなかった。孤独も悲しみもを全て包み込んであげる覚悟が足りなかった。

 だから!

「違うよ。生まれ方は違っても、今のヴィヴィオは、そうやって泣いてるヴィヴィオは、偽物でも作り物でもない。
 甘えんぼで、すぐ泣くのも、流に引っ付いて困らせるのも、転んでも一人じゃ起きられないのも、ピーマン嫌いなのも、私が寂しい時にいい子ってしてくれるのも、私の大事なヴィヴィオだよ!

 私はヴィヴィオの本当のママじゃないけど、これから本当のママになっていけるように努力する。だから! いちゃいけない子だなんて言わないで! 本当の気持ち、ママに教えて?」

 お互いに涙が溢れる。嘘偽りのない、私の本当の気持ちをヴィヴィオに伝えて。

 そして。私の目を見て、大粒の涙を零して。

「私は、私は、なのはママの事は……大好き。ママとずっと一緒にいたい! ママ、助けて!」




 嗚呼、この言葉が聞きたかった。




 ずっと、磨き続けたこの力。壊す為じゃなく、守る為の力。




 助けてって呼ぶ声があるなら、一直線に行くためのこの力!




「助けるよ、いつだって! どんな時だって!」

 だから、そのためのプランを形成して、ヴィヴィオを助けるプランを練っていた。一番いいのがスターライトブレイカーを当てて、ヴィヴィオの中のレリックを砕く事。だけど、響の動きをベースにしているせいか、今一バインドに捕まらない。

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