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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第70話 星の光
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人が早すぎてもう……。しかもさっき後ろで凄い魔力の暴発を感じたと思ったら、今度は前方、少し距離が有るけど大きめの魔力を感じる。

 というかさ。

「遠すぎません王室!?」

「「ゆりかご大きいし」」

「そ、それにしたって!」 

 くっそぅ、泣きそう、遠すぎて泣きそう。訓練かよって言うくらい高速飛行をずっとしてるせいであんまり余裕がない。
 前を往く二人曰く。あんまりゆりかご内部を壊して進むのはちょっと嫌だと言ってた。別に遺跡に近い何かだからとかそういうわけではなく。壊した結果、ゆりかご内部に置かれている他の兵器。早い話が過去のやばい遺物が目を覚ますかもしれないと言う可能性を考えてのこと。

 サブコントロールルームで調べたのはそれも兼ねていたらしい。そして案の定予想が当たったと。

 スカリエッティはゆりかごの全容を把握していないと。確かにその通りだった。動力炉に玉座、王室は、天井デッキ、下位ブロック。普通に歩いていける場所と、サブコントロールルーム。コレだけは抑えていたものの。それ以外は全く手を付けた痕跡が無かったと。
 外壁はガジェットの関係で改造を施してても、ゆりかごにある武器庫は封印されたままだし、その中に有るものに気づいていないと言っていた。

 それがなんなのか私は分からない。だけど、間違いなく不味い物だということだけは分かる。

 まぁ、武器庫の存在関係なしに、壊して進めばゆりかごの防衛システムが稼働するのが面倒だからっていうのが一番らしいけどね。元々聖王の魔力ありきの代物。それは聖なる魔力らしいから、私達(・・)にとっては面倒らしいし。

 それにしても、この2人も琴さん……響のお母さんの知り合いだと言われた時は死ぬほど驚いたなぁ。だけど、琴さんの魔力を感じたと言うのはどういうことだろう? しかも何か混じったって言ってるし。感知能力やばすぎ。

「そろそろ玉座と王室の分かれ道だ。もう間もなくだし、あのお母さんが助ける前に到着しないと……って」

 ドン、と大きな魔力が渦巻くのが感じた。それこそ遠くに感じてた魔力が霞むレベルで。

「……あのお母さん、腹を決めたのか。それとも」

「レリックを砕くための一手だと考えたいね。さて、ますます持って時間が無くなってきた。どうする?」

「決まってる」

 スパッと吸った煙を吐き出してから、キセルを手にとって懐に仕舞うのが見えて。

「じゃあ、震離。悪いが先行く。ゆっくり急いで来なよ」

「ごめんね?」

 あー……なんとなく予想はしてたけど、コレまた悲しいなぁと。だけどまぁ。

「えぇ、お気をつけて」

「「じゃ」」

『震離さん。行ってきます』

「はい、いってらっしゃい」

 流とそう告げた
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