蒼紅:第二話 謡精
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ている最悪のテロリスト…紅き雷霆・ソウ!?まさか、もう1人は蒼き雷霆・ガンヴォル…むぐっ!?」
2人の正体に気付いて怯え始めた変態のおじさんの口を手で押さえると冷たい声で話し始める。
「皇神の無能力者が気安く呼ぶな…まあ、情報の提供には感謝するがな。眠っていろ変態」
変態のおじさんを殴り飛ばした後、GVが蒼き雷霆で拘束を焼き千切るのを待つ。
「…珍しく殺さなかったね兄さん」
敵対する…特に皇神の無能力者は問答無用に殺す兄にしては殴り飛ばすだけで終わったのはGVからすれば意外だったようだ。
「馬鹿過ぎて殺す気も失せる…こちらコードネーム・ソウ。シープス3、回線開け」
通信を繋ぐとオペレーターにしてシープス3・モニカが応答してくれた。
『こちらシープス3!無事だったのね。ソウ、ガンヴォルト』
「チームに情報の修正だ。ターゲットである電子の謡精は既に別のポイントに移動中だ。俺達はこれからこの施設を脱出し、ミッションを継続してターゲットを追跡する。」
心配しているモニカに対してソウは事務的に報告する。
無能力者のモニカに対してソウは冷たく対応するのだが、しかしこれでも以前よりは遥かにマシになった方なのである。
フェザーに入ったばかりの頃は無能力者のフェザーのメンバーに敵意を剥き出しにしていたのだから。
『ちょっと本気?罠の可能性だって低くないのよ!』
「罠があろうと問題ない。このままミッションを続行する」
『あのね…!!』
取り合おうとしないソウにモニカが注意しようとするが、それよりも早くアシモフが答える。
『こちらシープスリーダー、了解した。GVとソウはそのままミッションを継続。シープス3は情報をキャッチし次第、こちらへ連絡を回してくれ』
それを聞いたモニカは溜め息を吐きたくなったが、何とかそれを堪えた。
『…分かったわ。GV…ソウをお願いね』
お人好しな性格なのか、どれだけ邪険に扱われてもソウを見捨てようとせずフォローを任せようとするモニカにGVも答える。
「分かっていますよモニカさん」
『シープス2も目標を変更。GVのサポートを頼む』
『へいへい、こちらシープス2。聞こえてるぜ…まあ、いつも通りって事で、シープス2から愛想のないソウと苦労人の弟ガンヴォルトへ、命は大事にしな。そうすりゃ、一生使えんぜ?』
「お前に言われなくてもそんなことは分かっている」
「…了解、善処するよ」
軽い口調で言ってくるジーノに対してこの兄弟の返答は短いものであった。
『…本当に愛想のない奴だな…本当に分かってんのかねぇ…』
「ごめんジーノ…」
『あ?ああ、気にしなくていいぜGV。お前の兄貴が無愛想なのは何時もの
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