蒼紅:第二話 謡精
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では。
「ターゲットは電子の謡精…そのプログラムコアの破壊だ」
アシモフの言葉に今回のターゲットとなる電子の謡精のことを知るジーノが首を傾げる。
「電子の謡精・モルフォちゃんと言えば、誰もが知ってる国民的バーチャル・アイドルだぜ?そんな娘をどうしてまた?」
「彼女の歌は、我々能力者の精神…第七波動に共鳴していることが判明した。どうやら連中は、電子の謡精を利用して、我々能力者の居場所を探知していたようなのだ。また、ごく僅かながら彼女の歌を聞いて、体調不良に陥る能力者もいるようだ…」
アシモフのその言葉に電子の謡精の正体に気付いたモニカが口を開いた。
「つまりモルフォは、能力者を炙り出すためのソナーだったというわけね…」
「能力者の自由のためにも、そんな物は破壊せねばならない。ターゲットのプログラムコアは皇神の施設内に保管されている。我々が陽動を行う…GVとソウはその隙に施設に侵入しターゲットを破壊してくれ」
「「了解」」
アシモフの指示にソウとGVはそう返すとミッションが開始されたが、しかし施設に侵入したのはいいものの、施設内にそのような物は何処にもなく、ソウとGVは皇神兵に捕まってしまう。
そして2人は拘束され、尋問室に入れられると変態のおじさんが姿を現してソウに電磁鞭を叩き付ける。
「…っ」
「どう、フェザーの少年?電磁鞭のお味は?私達皇神グループに刃向かうなんてお馬鹿ちゃんねぇ…目的は皇神の電脳アイドルモルフォちゃんの消去(デリート)…いえ、抹殺ってところかしら?今や企業の広告塔の枠を超えて大勢の人達に愛される国民的バーチャルアイドル…電子の謡精・モルフォ。ウフ、私も大好き。新曲は速攻ダウンロードしてるわ…だけど残念!モルフォちゃんは今頃、輸送列車の中よ」
「輸送列車だと…?」
それを聞いたソウが小さく呟けば変態のおじさんが笑みを浮かべる。
「ウフフ…絶望した?フェザーの目論見なんてぜ〜んぶお見通しってわけ!これは尋問なんかじゃないの…あなた達みたいな可愛い子をいたぶりたかっただけ…つまりは趣味っ!!さぁ〜少年!いい絶叫(こえ)で鳴いてプリィーズ!」
変態のおじさんがソウに電磁鞭を振るうが、叩き付けられているソウには全く通用しない。
「なるほどな、どうやらターゲットである電子の謡精はここにはいないようだ」
「むっ、無傷っ!!高圧電流を流した電磁鞭なのよっ!?何で平然としていられるのぉ!?」
無傷のソウに狼狽える変態のおじさん。
「雷撃の能力者である俺にそんな玩具の電撃は効かん。」
全身から紅い雷撃が迸り、拘束を焼き千切るとソウは変態のおじさんを睨む。
「紅い…雷撃の第七波動…まさか…まさかあなたは…無能力者を狩る悪魔と呼ばれ
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