暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第69話 極天爆砕
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わると共に加速する。それに呼応するかのようにフェイトの動きも加速し、当然のようにヌルの動きも加速する。更に、目の前の光景を二色に染まるのを感じながら、ヌルの動きを改めて確認して――

 その様子をみて絶句した。

 こちらは全力の打ち込みをしているにも関わらず、ヌルはまるで遊んでるかのように頬を緩ませ、時折髪の毛を掻き上げているのが見えてしまった。

 つまり、ヌルはもっと速く動けるということ。そして、まだ本気ではないということ。

 そして、さっきの言葉を思い出してしまった。

 ――生まれ変わろうとする最後の私をご覧下さい、と。

 この言葉がどういう意味なのかまだわからない。だが、コレだけは分かる。彼女の強さにはまだまだ上が有るということを。俺とフェイトの全力よりも遥かに上が有るんだと。

「ぬるいですわぁ」

 俺の打ち込みと合わせて、手首を取られ、そのままヌルの方へ引き込み倒される。即座に起き上がろうとするが、その前に背中を踏まれ動きを封じられる。フェイトもまた、一瞬の隙……いや、隙とも呼べない僅かな一瞬を付かれ、首を捕まれ締め上げられる。

 ここまでを1秒にも満たない一瞬でしてみせた。

「ぬるいですけど、良いですわねぇ。私を追い込んだヒビキ。雷光と呼ばれるフェイト様の連撃、何とも魅力的ですわぁ」

「ぐ、ぅ」

「てめぇ、フェイト締めてるその手を離せっ……ぐぁ!」

 ヌルの足に力を込められると共に、うめき声が漏れてしまう。重りでも置かれてるようで、体を動かすことが出来ない。

「私がここに居る限り、ゆりかごは安泰。ドクター……いえ、お父様にお祖母様(・・・・)、そして、ウーノがいれば安泰。無念のまま捕らえられた妹達を回収すればなんとでもなりますね」

 お祖母様? そして、無念のまま捕らえられた妹たち? 何を言ってるんだこいつら? 

 くっそ、マジでコイツの足をどかせられねぇ。最悪にも程がある。しかも押さえつける足に力を加えやがって。このままだと……。

「まぁ、このまま嬲って、遊んでからでも全然かまわないですけど……ねぇ!」

「ふぐ?!」

 拘束が解けたと思った瞬間、横っ腹を蹴られて、壁に叩きつけられていた。衝撃で肺が潰れたような錯覚が起って息が詰まる。同時に、体中に奔る鈍い痛み。ガラガラと砕けた壁の破片が落ちてくる。
 震える体にムチを打って起き上がろうとしたと同時に。

「あぁ?!」「ぐぅ!?」

 間髪いれずに今度はフェイトが飛んできたのを受け止める。

「……正直キツイどころの話じゃない」

「そうだね。ここまでだとは」

 こっちはそれなりに消耗してるにも関わらず、向こうはまだ余裕どころか、巫山戯た提案出来る程度にまだまだゆ
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