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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第69話 極天爆砕
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 何かワナワナとうつむいて震えてらっしゃる。なんだ? あ、花霞が何かを察したのか、そっとポケットに潜り込みやがった。
 うつむいたまま、こちらに寄ってきたかと思えば、フェイトの両手が俺の両頬に添えられたと思ったら。人差し指と親指で。

「……あにすんでふか?」

「な・ん・で、黙ってるのかなぁ? じゃあ、いつかの模擬戦はあれ手を抜いてたの?」

「にゃわけないでひょう」

 そこまで言ってようやく手を離して貰った。いやー痛かったけど、それ以上に半分涙目で詰められると何とも言えなくなる。

「段階踏んで、FW陣の一歩上を行きたくて取ってたんですよ。大体、そう簡単に奥義を見せるわけないじゃないですかやだー」

「ずるい。だってあの時私はまだ見せてなかったザンバーを出したのに、響は隠してたなんて、ずるい」

「え、いやだって。あの時六課に持ち込んだ刀でしたし、本気だしたらすぐ折れるっていう二本だったじゃないですか。あれで居合したらもたなくて折れるって、受けてわかったでしょう?」

 何というか、いつものフェイトと打って変わって幼い印象。いえ、あの先輩? 王室そこなのにそんな軽い雰囲気なのもどうかと思いますが?

「……戻ったらちゃんと全力で模擬戦しよう。約束してほしいな。ね?」

「あ、はい」

 何とも言えない迫力に圧倒されました。だって、何か怖いんだもんよ。まぁ、本気で怒ってるわけじゃないのは分かってたことだけどね。

「とりあえず情報を。王室に向って別ルートで流が向ってます」

「え、流が? 良かった無事だったんだ」

 今のでなんとなく察した。流……アイツあの日から戻ってない可能性が浮上してきたんだけど。今聞いたら時間が掛かってしまうから一旦置いとく。

「それともう一つ。地上に居るナンバーズの子達が無理やり戦闘させられてて、おそらくスカリエッティなら解除できる可能性があるという事。あとは……」

 ふと、ヴィヴィオの事を伝えようと思ったけれど、コレは伏せよう。間違いなくヴィヴィオとなのはさんが戦ってると聞いたらこの人、本気で金色夜叉になりかねないし。そうなったら止められないだろうし。

 さっき押してたろって? 気のせいですよ、ほんとに。

「あとはって、何かあるの?」

 不思議そうに首をかしげるフェイトを見ながら、なんて誤魔化すか考える。
 
「あー……あ。流が向ってるのはともかくとして、問題がどうやら単騎でここに来てる様に見えるらしいんですよ」

「単騎……もしかして、様子がおかしかったりとか、誰も映ってないのに話してるように見えるとか、そんな感じかな? あ、でも待って。何で響がその情報を持ってるの?」

 あ、やべ、墓穴掘った。と言うか元々掘ってた穴
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