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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第69話 極天爆砕
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人と闘うとか、どんだけ損害が出るか考えられへんわ。ホンマに!


――side響――

「え、流来てんの!? マジか」

 王室への道へ行くために玉座から引き返してる最中に、下位ブロックに居るセインとディエチから連絡が入った。内容は2つ。1つは姉を倒したけど、その解除はスカリエッティが所持しているだろうということ、同時に二人のいる場所から、地上で闘う姉妹たちの制御を解除することは叶わないということ。
 2つ、俺の地点とは別のルートで流が王室へ向っているということを今しがた聞いている所。

 正直ホッとした、全く情報がなかったし、最後にあったのは俺は流の異動を伝えられた日だから、ちょっと久しぶりだしね。

『うん、その流だと思うよ。だけど、前見たときとは違う灰色のコートを肩に羽織ってる。あとキセルを咥えてるよ』

「……はぁ?」

 コートは分かる。黒から灰色に変わっただけだろうが……キセル? 煙管? アイツが? えぇ? 何か数日見ない内に、皆大きくなったというか、大分様変わりしたようで、えぇ。

 ヴィヴィオは少し見ない内に、フェイトかなのはさん並に成長してるし、流はキセル咥えてるって。俺もなんかするべきかなぁ?

 って、違う。

「もう一人震離……いや、金髪の子が居ないか?」

『あー、居ないと思う(・・)

 何やら煮え切らない返事をするセインを見て、少し考える。そして、ふと思い立ったのが1つ。

「もしかして、誰も居ないのに話してるように見えるとか?」

『え、うん。その通り、よくわかったねー』

 思わず眉間に皺が寄るのを感じる。という事は、マリ・プマーフが居る可能性が高いこと。ステルスでも積んでるみたいにモニターとかに映らないし。

 だが、それでも違和感がある。流の様子の変化だ。もうちょっと根掘り葉掘り聞いておきたいんだけど。

「そうか、ありがとね。また何か分かったら様子を見て連絡くれ。もう間もなくエンカウントするから」

『うん、そちらも気を付けてね』

『じゃ、まったねー』

 ディエチとセインの通信を切って、前へと進む。既に斬られたガジェットの残骸が落ちてる事から、おそらくここを通ったのはフェイトの筈。実際まだ斬られて時間が経っていないのか、金色のスパークが走ってるし。何か天井には縦一線のデカイ切込みが入ってるし。何よりも遠くに聞こえてた爆発音が大分近くまで来たし……。

 しかし、残骸を見て妙だと思うのが、V型は分かる。出力も重量も大きいから、威力の高い攻撃が撃てるわけだし。だが、見たことない虫のような多脚型に、明らかに対人を想定されてるブレードを持ってる事。そして杖が散乱しているという事と、その側には細い人型がくっついたT型。

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