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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第69話 極天爆砕
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 残った魔力を全てを注いだ。障壁との干渉で、グラーフアイゼンのドリルに走った皹がさらに広がる。

 だが、それ以上にあちらも只ではすまないはずだ!

 瞬間、爆発、同時に衝撃で弾き飛ばされる。
 
 駆動炉は―――!?

「ッアァ……ッ!!」

 傷一つ、無い……?

 そんな、そんなぁ……!

 アイゼンが砕けて、視界が傾く。体勢を整えることもできず、真っ逆さまに落ちていく。
 いや、まだだ。まだやるんだ。

「……くそ、くそぉ」

 動かしたいのに、体が言うことを聞いてくれない。目の前で赤く輝く動力炉が滲んでいく。

「はやて、みんな……ごめん」

 涙で前が見なくなって、悔しくて目を閉じた。


 ――クソぉ……!!


「なに言うてんの。謝る必要なんて……何もあらへんよ」

「……ぇ、あ、ぁあ。はや、て……リインも……」

「はいです」

「鉄槌の騎士ヴィータと、鉄の伯爵グラーフアイゼン……二人がこんなになるまで頑張って」

 駆動炉にはやてが目を向けた。その視線を私も追う。

 そこに見えたのは、駆動炉に突き刺さる突起物。よくよく見れば。ツィアシュテールングスの先端だ。言葉にならない声が漏れる。それに応じるように罅が広がって。

「砕けへん物なんて……この世のどこにも、あるわけないやんか」

 瞬間、赤い光が部屋を包んで、大爆発を起こした―――

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