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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第69話 極天爆砕
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れば行けるはず。
その為に、もっと情報を集めないと……右肩はまだ稼働する。なればこそ。
「行くぞ!」
最後の一撃の為に心を滾らせて行こうじゃねぇか!
――sideヴィータ――
ゆりかごに出撃する前に、スカリエッティに啖呵を切った声を聞いて驚いた。その後にノイズにまみれた声もだ。もう聞けないと思ってたから。
その後はやてからの知らせを聞いて、心臓が止まるかと思った。流は情報がまったくなかったけど、まさか震離の腕が見つかったなんて。だけど、はやての言ってた通り、まだ断定は出来ない。でもあの通信を流したのが震離だというのは同意出来た。
六課の皆……いや、何人か気づいてんだろうけど、流と震離がくっついたのは予想外のようで、そうでもない。見てて面白いというか、ガッチリ相性良かったんだよなぁ……。
あいつらが帰ったら全力でいじろうって決めてんだ。新婚旅行はどうだったって。
それに、あたしがはやてに言われたことも果たさなきゃいけない。
あ、はは……。昔なのはを落としやがったクソガジェットに、熱くなっちまって時間掛かっちまった。
動力炉の前にあった、防衛砲台は全部破壊した。人型が乗ったガジェットも全部壊した。だから後は、この動力炉を壊すだけだ!
だから!
「―――ッ、アイゼンッ!!」
『Jawohl.』
グラーフアイゼンから、四発のカートリッジが排出される。
さぁ、未だ無傷の動力炉。一撃で破壊できるか? 否。やるんだ。なのはやフェイト達と出会って、強くなるあいつらを見てて、あたしも強さを磨いた。うちの将の十八番を取るようで悪かったけど、それでもだ。一撃を、全てを打ち砕く一撃をずっと磨いてた。
アイゼンの姿が、基本形態である槌から、破城鎚へと姿を変える。夜天の書の防衛プログラムと戦った時、もっと一撃に特化していれば、なのはやフェイト、はやてに負荷のかかる魔法を撃たせなくても済んだはずだと。だからあたしと、アイゼンはこの形態を得た。
破壊に特化したドリルと、その勢いを加速度的に増やす為の噴射機構。これらを加えて出来たアイゼンの新形態。
身体強化を……いや、足と腕に魔力を込めて、助走を付けて高く飛ぶ。ここに来るまで魔力を使いすぎちまった。だからこそ、この一打に全てを掛ける。
「ツェアシュテールングス!」
天高く飛んで、アイゼンを振り上げる。精神を集中させて、アイゼンへ……いや、ドリルの先端に魔力を集中させて乗せる。
「ハン……マァァァッ!!!!」
振り下ろす。
グラーフアイゼンのドリルと、動力炉を覆う障壁が削りあい、火花を起こす。一度深呼吸して、息を止めて。
「ッ、ブチ貫けェェェッ!!!!」
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